大凸部展望台は青ヶ島で1番高いところ。
地図では尾山展望台から東台所神社を経て、大凸部につながるような道が書かれていますが、実際は東台所神社止まりになっていました。
いったん集落地に降りて行き、アジサイ荘付近の分かれ道「大凸部遊歩道」の看板が出ているところに行かなければならない。
大凸部展望台から見える景色は、尾山展望台からでも似たようなものなので、使われなくなった都道236号線が気になり、そこに行ってみました。
クルマだとUターンできる場所がないため、集落地で「崩落により通行止め」の看板が立っています。
アジサイ荘から少し歩いて、振り向いたときの景色。
クルマが1台通れるくらいの道幅になっていました。 日本で最後まで「艀(はしけ)作業」が行われていたのは、ここ青ヶ島。
クルマや冷蔵庫、洗濯機は旧堤に寄港する小さな還住丸に積めず、大型貨物船になってしまいます。それを寄港できる場所がなかったため、小さな小型船に積み替える作業が行われていました。
2001年に新堤が完成し、日本で最後まで残っていた「艀作業」は終止符を打ちました。 もともと海底から噴火により浮き上がったものなので、地質はもろく、しゅっちゅう崖崩れが起きています。
落石防止のため、コンクリートで固まっています。
あれほどの高さまで施工するなんて、難工事だったに違いない。
ここは神々の島なので、あちこち見かけます。
昭和3,40年代は舗装されていなくて、砂利道でした。
艀作業で船着き場につき、そこから這い上がるような狭い急坂。
荷物は荷役用の牛に運ばせたと古い文献に書かれています。
ようやく三宝港が見えてきたのに、道路が崩落していました。
このあたりはいつ崖崩れが発生するかわからない状態です。
崩落する前までは三宝港への近道でした。
しかし、三宝港付近の180度折り返すようなジクザク急こう配はクルマで通るのはちょっと難しい。ハンドルを何回も切り返さないと通れません。 左側は旧堤。
右側に見える桟橋のようなものは新しくできた新堤。
これでも欠航でした。
昔の「あおがしま丸」は港に波がかぶっていても、命がけで寄港。
台風12号が青ヶ島に近づいてくるようです。
被害が出ないことを祈っています。
すぐ波が収まるわけではなく、3、4日はシケが続くらしいです。