韓国も朝鮮半島を我が国だと主張し、38度以北の地域を「北韓(プッカン)」。
朝鮮民主主義共和国も38度以南の地域を「南朝鮮(ナムチョソン)」。
「北」や「南」を冠するのは、どちらも自分の国だと主張しているためだそうです。
11月23日午後2時半頃、あってはならないことが起きてしまいました。 韓国西側の延坪島(ヨンピョンド)で韓国軍の射撃訓練かと思ったら、民家まで着弾があったため、島の住民たちは北朝鮮からの攻撃だと直感、恐怖に慄いたそうです。
位置を確認したところ、左のような地図に載っていました。
開城(ケソン)は北朝鮮領のはず、好奇心旺盛だった数年前に京元(キョンウォン)線に乗って、国境線付近の終点、新炭里(しんたんり)駅に訪ねたときは韓国領。
国境線が引いていないのは、おかしいと思ったら、開城(ケソン)も同じ京畿道(キョンキド)なので、韓国側の作る地図帳は事実上北朝鮮領であっても、開城(ケソン)は同じ我が国としてみなされているようです。
同じ朝鮮半島、同じ言葉を話す民族だというのに、こんなことが起きては非常に残念。
もともと朝鮮半島は「大韓帝國」と呼ばれ、1つの国でした。
1910年、日韓併合により、大日本帝國の支配下に置かれ、朝鮮語の使用を禁じられ、日本語を強要。
1945年、日本が敗戦。朝鮮半島を手放す。
北側からはソ連軍が入り、南側はアメリカ軍。
朝鮮半島の主権を巡り、ソ連軍とアメリカ軍が衝突し、1950年、朝鮮戦争勃発。
北朝鮮軍が釜山付近まで陥落し、全土を北朝鮮領土にした時期もあったし、韓国軍がほぼ朝鮮半島を占領した時期もあった。
1953年、朝鮮半島の真ん中にあたる38度線で分断し、休戦宣言。
あれから50年経つのに、まだまだ戦争が終わっていない状態なので、日本にない兵役義務があります。
20代の男性に突然戦時中の赤紙みたいに徴兵通知書が届き、軍隊に行かなければならないのです。自分は志願していないのに、強制的に・・・。 韓国を旅すると、なぜか「北」に向かい、北朝鮮の見えるところまで行ってしまいます。
同じ陸続きだというのに、「立入禁止」や入国するのに非常にハードルが高いと言われると、つい行ってみたくなるのが人間の本能なんでしょうか。
この写真は38度線付近ギリギリの北朝鮮資料館で見かけた作品です。
北朝鮮と韓国が握手し、「??,??? ??.」(もう(すでに)、私たちはひとつ)と描かれています。 ハングルで???(統一号)と描かれています。
中国 平壌 ソウル (?? ?? ??)の地名を結び、 汽車がお互いに往来できるようにという願いを込めての作品。
この絵が実現になるのはいつになるのやら・・・。