今回のドラマは手話が出る話を小耳にはさんだので、録画しながら視聴。
主役の永倉明人(神木隆之介)、母親の玲子はろう者(松雪泰子)、生まれつきろう者の大貫いずみ(谷村美月)は全員聴者。
できれば、ろう者役はホンモノのろう者が演ずればよかったのですが・・・。
今までのドラマを見ていても、ろう者役は顔の表情が乏しく日本語通りの手指日本語。
聞こえないはずなのに、音に反応して振り向くなど、ちょっと違うな~とずいぶん違和感がしましたが、
今回のドラマは違いました。
ハン尚宮(母)いわく「顔の表情もあるし、聴者が演じても、ろう者の日本手話に近づいているね~。誰が手話を仕込んだだろうね」とのこと。
外国の博物館や展覧会で日本語に翻訳された説明文は理解できるけど、文法が少しだけ違うところもあるという感じに似ているでしょうが、役者は臆せず本当に頑張ってくれました。
遠く離れた人を呼ぶのに足踏みやテーブルをトントンたたくシーンや、電灯のスイッチを消したりついたりして知らせるのはこちらでは当然のように行われていますし、手話の疑問詞も顔の表情でちゃんと表現していました。
冒頭ではろう者を抑圧する場面も出ていました。
せっかく息子が助け舟を出しても、ろう者の主張する手話をそのまま通訳することはなく、内容を翻ったり・・・。
ろう者をよく理解できていないために、起こりうる出来事です。
番組の最後に流れる、俳優名やスタッフなどが流れるロールスーパーを見て納得。
手話指導者はNHK手話ニュースで知られている、日本手話ネイティブスピーカーのTさんでした。
再放送日は 12月19日(日曜日)16時45分から17時58分。全編字幕付き。
(今日の放送は地上デジタル放送の字幕付きですが、再放送はアナログ放送でも字幕がつきます)