11月24日、朝食をとりながら見たテレビニュース。
日本国内でも北朝鮮のテレビニュースが見られるのはちょっと不思議な気分ですが、いつも首都平壌の街並みをバックに、朝鮮民族衣装の女性ニュースキャスターがちょっと興奮気味に居丈高なニュアンスでしゃべっています。
「偉大なる指導者、金正日将軍様」と話すときは、この部分だけアクセントが高くなるらしい。
日本語に翻訳された字幕がテロップに出ています。
「南朝鮮傀儡(かいらい)らの挑発に断固たる軍事的措置を講じた」。
「今後も南朝鮮傀儡がわが祖国領海を0.001ミリでも侵犯するなら、躊躇なく無慈悲な軍事的対応打撃を引き続き加えるだろう」。
これを見て、目が点になってしまいました。
北のやり方はちょっと過激すぎるじゃないですか。0.001ミリとは目に見えない微粒子のはず。
日本ではもう十分に制裁を行っているし、北に残された拉致被害者に対する話し合いもできなくなっているし、国際社会から孤立するのではないかと懸念されています。 一般の家庭内でもこの肖像画を部屋の高いところで飾らなければならず、少しでもホコリがついていたら不敬罪と見なし、強制労働所に連れていかれるそうです。金正日将軍様が若かった頃は後継者の金正恩氏によく似ています。
戦時中の日本も昭和天皇と皇后の肖像画を神様と崇められ、どの家庭でも飾られていました。
板門店(パンムンジョム)ツアーに参加したときの写真。
24時間体制で韓国兵と北朝鮮兵が対峙する、DMZ(非武装地帯)。 コンクリートの右側は韓国、左側は北朝鮮になります。
ポプラ事件が起きてからは、コンクリートで線引きし、両国の兵士がお互いに他国の領土に入ってはならぬという協定が結ばれたそうです。
ポプラ事件とは、1976年8月18日、アメリカ軍が北朝鮮の植えたポプラの木を剪定しようとしたところ、北朝鮮側が我が国の領土を侵犯したとし、アメリカ軍の持っていた斧を奪い取り、殺害する事件が起きました。
今回の事件も韓国軍の自国内における訓練を我が国に対する挑発だと、砲撃。
北の意図は何だったでしょうか。 板門店のお土産。
この商品も韓国と北朝鮮が仲良く立っています。
韓国兵のかぶっているヘルメットの「??(ホンビョン)」という文字は「憲兵」を意味します。
大日本帝國の「憲兵」は兵士の秩序・規律を維持したり、戦争を反対する非国民を見つけては処罰を行う兵士だったらしいですが、韓国の最前線を見守る「憲兵」は北の動きを監視する警備。
一刻も早く平和になれますように。