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貴重な有人駅、滝部駅(山口県下関市豊北町)

2022-11-01 00:00:27 | 日記・エッセイ・コラム


 2022年10月28日、山口県山陰本線の滝部(たきべ)駅です。現在は下関市と合併してしまいましたが、もともとは豊浦郡豊北町の中心駅でした。かつての特急「いそかぜ」急行「さんべ」「ながと」の停車駅、カンカン部隊(魚を売りさばく行商おばちゃまたち)のために日本一早い始発の朝3時22分発の下関行きの汽車もありました。
 滝部駅舎の老朽化にともない、国鉄時代の1985(昭和60)年に現在の駅舎に建て替え。レンガで出来ているので、劣化しにくいのか築40年近くになっても外覧や内装もまだまだ新しく見えます。

 改札ラッチ。現在は、NPO法人の簡易委託駅なので、JRとの取り決めで集札または改札は行わないことになっています。ほとんどワンマンカーなので、車内できっぷを回収するか精算になります。

 全国どの区間でも発券が可能なPOS端末設置駅なので、ここでお買い物。最近、JRでは合理化が進み、都会の駅でも「指定席券売機」のみ置かれていて、対面で購入できる駅が減少しています。今まで何度か利用している最寄りのJR駅が10月31日をもちまして、みどりの窓口閉鎖。複雑なきっぷを購入したいときは、千葉駅とかに出向かわなければならず、かなり大変。そんなさなか、滝部駅は有人の対面販売なので、今や貴重な駅なんです。
 窓口にお客さんが来る気配がすると、すぐ係員が駆けつけ、スタンバイ。どこかの田舎の駅で「もしもし、すいませーーーん」と声をかけないと現れない駅も。数年前になりますが、小さな田舎の「みどりの窓口」(現在は無人駅化)で買い物しようと思ったのに、窓口は誰もいません。呼び鈴なるものもない。どうしようかな・・・と思ったところ、電話リレーサービスに加入しているので、その駅の電話番号を調べ、電話。奥の事務室で仕事している駅員さんに「今、窓口の前にいますので、よろしくお願いします」。電話で呼んだらすぐ対応はしてくれたんですけど、滝部駅は窓口に人の気配がすると、すぐ駆けつけてくれました。お客さんに気遣う心構えが素晴らしい。
 難しくって変なきっぷでも、心地よく対応をしてくれました。変な経路でもひとつ、ひとつ、確認しながらの入力。JRから第三セクターへの連絡運輸を求めましたが、連絡運輸はJRと私鉄または第三セクターとの取り決めで発売できる駅が限られ、ここでは対象外なのか出せませんでした。それで第三セクターの部分を省き、JR線のみ購入。
 たとえば、JRからいさりび鉄道の連絡運輸は函館駅の「みどりの窓口」のみ可能とか。道内の他の駅で函館から木古内まで経由:函館線・いさりび」の発券ボタンを押してもきっぷは出てこないと同じように。
 ずっと昔の話になりますが、奈良駅のみどりの窓口の駅員がヒマそうにしているのに、「他駅発なので、ここでは発売できないんですよ、ここの駅の近くの窓口に行きなよ」とすぐ門前払い。県庁所在地の駅だというのに、旅客営業20条(駅において発売する乗車券類は、その駅から有効なものに限って発売する。)を盾にして、複雑かつ変な経路をマルス端末に入力する操作が面倒くせぇ、あっちの駅へ行けーと楽にしようとする駅員とは違う。
 旅客営業規則は今のようなマルス端末がない時代に制定されたもので、20条の条文は他駅発だと運賃を手作業で計算すると間違いが出てはいけないため。今の時代、コンピュータで処理されるので、他駅発でも瞬時に計算し運賃も出せるので、20条は撤廃すべきだと思うんですけど。

コメント
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