JR東海が運営するネット予約は東海道山陽新幹線および九州新幹線のEX予約のみ。EX予約はJR東海、JR西日本、JR九州の3社共同なので、例えばJR九州のEX会員が東京から新大阪までの特急券の予約をして、発券前までなら何度も変更しても手数料はかかりません。
ところが、JR東海の在来線特急は自社のシステムを構築しておらず、両隣のJR西日本e5489やJR東日本の「えきねっと」システムを間借りしているため、予約の変更はかなり注意が必要です。そして、e5489やえきねっとでできていたサービスだというのに、予約内容がJR東海が含まれるとなると、さまざまな制約が付きます。
年明けから新年度の準備でいろいろやることがたくさんあるので、12月中に今年のちょっとした旅行を検討したところ、新型のハイブリッド型特急車両が導入されるJR東海の情報を発見。それで、新型車両で運行される情報を確認し、JR西日本のe5489で予約するときに「特典なしの予約ですので、変更は1回のみです」とダイアログメッセージが出ました。JR東海だからかと思い、OKをクリック。
JR西日本とJR東海にまたがる路線だけど、新型特急はJR東海管内のみなので、目的地まで通しの特急料金で座席は2枚に分割する指ノミ券。
<<新幹線も同時予約なので、特急券は半額になる【乗継割】適用>>
1 特急券 A駅(JR西日本) → C駅(JR東海)【乗継割】
座席指定券 A駅(JR西日本) → B駅(JR東海)
座席指定券 B駅(JR東海) → C駅(JR東海)←新型車両
2 新幹線特急券 C駅(JR東海) → 東 京
ところが・・・この運行情報はPDFファイルの1ページ目に【2022年8月1日~】の情報では1日3往復。2ページ目も情報があったのは気づかず、2ページ目では【2022年12月1日~】1日1往復。
1回変更できるとクリックする前にそのような表示が出たので、1回だけは変更できるはず。
1 特急券 A駅(JR西日本) → C駅(JR東海)【乗継割】
2 新幹線特急券 C駅(JR東海) → 東 京
このように変更したいんだけど、ネットではなかなか変更を受け付けてもらえず、J-WESTの会員コールセンターに電話。
上記のような変更内容を申し出ると、「かしこまりました。1回だけ変更はできます」と応答はあったものの、保留音がながーーーーく続き。
「申し訳ないんですけれども、こちらで変更はできません。駅の窓口へお越しになり、発券していただいて、1回限りご希望の特急券に変更は可能です。その場合は手数料をいただきません」
「1回だけ変更できるっておっしゃっていたのではないですか?うちは千葉県に住んでいて、簡単には駅に行けないところに住んでいまして・・・」
「予約内容をすべて取り消して、新たに予約を取り直すことはできるんですけど、それぞれ手数料がかかりまして、1020円かかります」
「プランの見直しを検討するので、そのままでお願いします」と締めくくり。
あとになって考えてみたら、同じ条件で乗継ぎにありに変更するならできるかも?ともう1度電話。
さきほど対応してくれた担当者とは違う人が出たので、
「予約内容を見ていただいて、変更が可能なのかどうか伺いたいんですけれども・・・」
「かしこまりました。どのような予約変更ですか?」
「途中で乗継ぎがあるから乗継ぎ無しに変更は無理だと言われまして。同じ条件で前後の特急に変更はできますか?」
操作に悪戦苦闘しているのか、保留音がながーーーい。
「やはり、こちらでは出来かねませんので、駅の窓口できっぷを発券していただいて、それから1回限り手数料をいただかず変更はできます」
「JR西日本とJR東海のサービスに格差があるのは今回の予約内容がJR東海なので、さまざまな制約が付くと解釈してよろしいでしょうか」
「さようです。特典ありなら、何度も変更はできますが、JR東海は通常のきっぷ扱いになりまして」
「いろいろお手数をおかけしました。ありがとうございます」
あれほど電話をかけまくったというのに・・・・・・
JR東海のホームページに載っている運行情報は人に惑わせるような内容になっているかもと薄々と感じ、JR東海のホームページから問い合わせ。
1ページ目 【2022年8月1日~】 3往復の表
2ページ目 【2022年12月1日~】1往復の表 ではなく、
12月1日から1往復増やし、4往復になりますときちんとすべて表示すべきではないですかと。この表のとおりに運行すると勘違いしてしまいそうな表示。
JR東海の紛らわしい表示のせいでJR西日本e5489のオペレーターさんにいろいろとご迷惑をおかけしてしまったようで。
もしかしたら、最初に予約した内容が新型ハイブリッド車両で運行されるのを期待しつつ、予約変更はせずそのままにしてみます。
私の業務でもそうだけど、他の事業者から受託しての事務代行。提出書類にわかりにくい表示、しかも勘違いさせるような内容があったので、問い合わせが来たときに上司と相談したら、この文言はNG。わかりにくいし、惑わせることになる。その事業者に確認してみましょうって電話で確認してくれることもそのようなこともありました。人に説明するときは、わかりやすく、優しく。