かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

うまい借金の処理

2008-06-11 | 事例
「信金の為に工場も持てた。自宅も買えた。信金様様だ。」
其の信金が今は取り立ての一方です。
工場は大手の商品のあるパーツの一手受注です。
受注は激減しました。

少し足りなかった時、商工ローンから借りました。
今はこの利息を払うのに懸命です。借り増しのため、最初より元金は
増えて居ます。途中で借金の怖さに気付き、借り増しは止めました。
しかし金利払いに四苦八苦です。
Gは、駄目元で信金に追加融資をお願いに行きました。
この時、Gは苦しい原因の一つに商工ローンの借入を挙げたのです。
Gは信金には正直に何もかも喋ったほうがよいだろうと言う思惑が
有ったからです。其の後、信金は人が変わったように回収に童に
なってきたのです。当時、信金の死活問題もあったらしいですが、
Gはそんなこと何も知りません。

「本気で競売をするな。」
「金利も払えない」と信金に言った時に感じました。
元々信金から借りて手にした自宅と工場ですから取られるのは
仕方無いでしうが、同時に仕事も失います。

親子4名と彼が面倒を見て居る叔母と甥が工場で働いて居ります。
何としてでも、この急場を防がないとなりません。Gは必死です。

まともな金融機関から、お金が借りれる筈がありません。
さんざん考えたGがとって道は次のようなことです。

保証人でない妻に、消費者金融やカードでお金を
借りまくりさせたのです。勿論保証人はつけません。
ただ必要のところは給与の明細など水増ししました。
それでも結構集まりました。4-5百万になったでしょうか。

Gも借りるか保証をすればこの倍以上は揃います。
しかしGは其れを特に避けています。借金で負われるのは
妻だけで、会社とGは関係させないと言うのがGの計画です。
ですから叔母に保証をさせたのはあります。

同じ事を叔母と甥にもやらせました。
そして2ヶ月間は返済して居ります。「詐欺呼ばれ対策」です。

こうして若干のお金を握ると彼は全ての返済を一切ストップしたのです。

彼は2-3ヶ月粘らせて妻と叔母、それに甥を破産させました。
3人一緒で割安です。

ついに自宅と工場は競売になりました。
しかし工場は借地で交通の便も良くありません。
機械を動かすだけで1000万位以上掛かるでしょう。
競売でも簡単には売れないと見て居ます。

其れを見越して競売価格が出る前に安く買戻し交渉をして居ます。
そして今度は商工ローンと交渉です。図太く金利の過払いまで
交渉して居ます。此れが3人が借りまくったお金で、何とか
処理できたのです。

自宅だけは競売になり、彼はマンションを借りました。
後は銀行の残債請求だけです。

Gの会社は売掛金を差押えられると簡単に参ってしまいます。
得意先は1軒だからです。第2会社で安心して仕事を
やりたいのですが、発注元は頑として新口座を認めません。
新口座にするならば取引停止と云うわけです。

彼は新らしく借りた自宅に本社を移しました。そして今までの
電話は全て自宅に転送するようにしたのです。工場は電話を変えて、
仕事関係は全て新電話番号で連絡をする様にしました。

やがて信金の負債はサービサーに譲渡されましたが、
サービサーはまんまと此れに引っ掛かったのです。
昔の電話番号で何時電話をしても、Gの妻が出て肝心の本人は居りません。
「仕事はなく、破産するお金もなく、私だけが留守番で残っています。
 主人は職探しの毎日で、全然会社には寄り付きません。」

此れを信じてサービサーは2億の残債務を240万で和解して居ります。
お金が無いというので100万は現金。後は毎月2万の5年分割です。
Gはもっと粘ろうかと思いましたが、万一サービサーに工場に
来られたら、一発で本当のことが解かります。
早々にサインをしました。

Gはこうして自分の家族と叔母と甥の生活を守り抜いたのです。

今度はGも本当の幸せを掴むでしょう。今後の奮闘を祈ります。





日記@BlogRanking
↑宜しければ、クリックして下さい


↑こちらのランキングもお願いします

 
↑こちらのブログランキングもお願いします

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ
↑こちらのランキングもクリックお願いします