かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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粉飾決算

2009-10-20 | 事例
粉飾額は、もう3000万を越えて居ます。
無理を承知で此処3年間毎年続けて来ました。
そのために税金は払いますが、得意先の信頼を守るためには仕方有りません。

途中で税務署の監査が1度入って居ますが何も言いませんでした。
当然気はついていたと思いますが、税金を払うための粉飾ですから何も
云わなかったでしょう。
唯いつかは逆に消す日があります。
その時に素直に認めてくれるか心配です。

6名の小企業ですが、鋼材を加工して納入する業者です。
得意先は、何れも大手で5社ほどあります。
納入安定のためか下請けの業績には五月蝿く、決算書は勿論、
半年に1度は試算表を提出して居ります。
当社は仕入先より納入先に気を使っております。

しかしそのためか、昔から現預金は多く持っておりました。
4-5,000万は、常時あります。
1500万もあれば充分です。
唯、設備投資の返済がかなり大きいので、今の業績でこのままの
返済が続けば半年後くらいからピンチがやってきます。

受注は予想以上に急ピッチで減って行きます。
半年もすれば必ず資金難になります。
個人のお金は有りませんから、いざと云う時は此処から
少し抜いておきたい気もします。あれこれ考えると今の内から
銀行にどうしてもリスケを依頼しないとなりません。
リスケをしても充分では有りませんが手持ちの現預金が有りますから、
控えめに見ても1年以上は大丈夫です。

「そうだリスケをお願いしよう。」
しかし考えて見ると、簡単にリスケを承知するとは思いません。
だって試算表は今でも黒字にして居ます。手持ち現預金は充分にあります。
此れでリスケを承知してくれるなんてとても思えないのです。
明日から売上げは減るんだと云っても論拠にはならないでしょう。

5ヶ月前に試算表は見せております。
それに対してはるかに悪くなった試算表なり決算書を見せるしか有りません。

ただしそうして業績を落とすと、業績に五月蝿い納入先が、
いちゃもんを付けるかも知れません。
取引が出来なくなれば粉飾も何もあったものでは有りません。

納入先は、注文が減っていることは承知ですから若干の赤字は、
認めてくれるでしょうが大きな額になれば上場企業だけに五月蝿いでしょう。

おまけに今まで大きな粉飾が積み重なって居ますから、
どうも上手く行きません。業績はプラスになるように
粉飾し、資金はマイナスになるようにしないとリスケは
出来なく、6ヶ月後には大きな問題にぶっつかりそうです。

いろいろのことが浮かびます。
・現金買いの材料の出物があったら、つい過剰仕入れをした。
・海外の取引会社に投資せざるを得なかった。
・利益率が大きく下がったが、逆に売上げの増収で利益がカバーされて居る。
 原価先行の分資金が使われて居る。
・引っ掛かりと言う事で一過性の赤字にしよう。
 其れながら納入先も認めるだろう。架空取引と引っ掛かり。
など頭が痛くなるほど考えました。
しかし、どの案も税務と関連つければ気が進みません。

過去3年間、在庫など増やして簡単に粉飾して居ましたが、
場合のより浩難しいとは思いもかけませんでした。

結論は思ったより簡単にリスケは出来ました。
若干現金買いの在庫を増やしたものの正直に見込みを
書いて銀行にぶっつけたのです。
「この在庫が元通りの額になれば又正常になるわけですね。
 3ヶ月間のリスケは認めます。
 その後は又話し合いましょう。」

やはり下手に粉飾でなく、自分の感じるままに動いたほうが
よかったみたいです。
しかし、3ヶ月後はどうするか考えは纏まっていません。





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