かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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今迄処理をしてない残債の心配

2012-08-24 | 事例
「何だって10年前の借金、今頃持ち出して居るの?」
家族は呆れ顔です。
75歳の彼が急に身辺整理とか言い出して、古い借金のことに夢中です。

先日、ゴルフ帰りの4人乗った中型車がガードレールと接触。左前輪がそのまますっ飛んで、なおも100m位、接触したり離れたりしながら走り続けました。
助手席に乗って居た彼は、接触した途端、跳ね起きましたが何事が起こったか解かりません。わき腹を打ったと見えて痛みです。「俺も之で終わりか」と頭をかすめた様です。
奇跡的に4人とも人身に被害が無く治まりました。

しかし此の事故は彼に一つの変化をもたらしました。
「若し此処で俺が急に死んだら、俺の借金は遺族に請求が来るのだろうか。相続放棄を
 すればよいが、そうすると僅かな資産は誰かの物になっちゃうな。
 どうなるか早急に調べて置かなければならないな。」
彼は之を身辺整理と証して、急に旧債務の事を調べだしたのです。

10年以前、彼は倒産して居ます。銀行債務だけですが7行で30億有りました。
ほとんどが銀行に薦められて不動産を買ったものです。
自宅や工場を買いなおしました。
投資の目的はマンションが1棟と貸し店舗一戸です。
本業は業績がよかったですが、此の分の元利が払いきれません。
ついに銀行は足並み揃えて不良債権に成まいた。債権者は銀行のみ、担保は一行一担保
でした。

銀行の処理はまちまちでした。
自宅を競売したD銀行の支店長はそうッと彼に囁きました。
「之で当行は残債も全て放棄します。」親しく付き合った居たからでしょうか。
事実それから1度も請求は有りません。
之が復活するなんて事は無いでしょうか。

競売はこれ1行です。後は競売に成った所も有りますがいずれも任売が出来、却下されて
居ます。
其の中でも任売が特に早かったMU銀行は残債をサービサーに譲渡、サービサーは直ぐに
回収に来ました。
250万で和解をして居ますから之だけは確かに残債は無いでしょう。

2行は任売後、弁護士から2-3回催促も有りましたが、「払えない。」と云うとそのまま。
今日に至って居ります。どうなるか一番気持ちの悪い所です。

3行は共にサービサーをたらい回しにされて、最近いずれも「時効の援用」をして居ます。
何処も請求は止まり、何とも云って来ません。

もう1行公庫が有りましたが、これは彼を呼んで「行内で償却します。」と云われたことが
有ります。

その他、当時運転資金に保証協会付きで借りて居たのが有り、代位弁済になって居ます。
今は、此処に月2000円を払っているだけです。

倒産の時、彼は房総に1軒別荘を持っていましたが、之はうまく逃れて居ます。
名義は彼のままです。
それから当時は本業は悪くありませんでしたから、預金を有る程度隠し持って居ます。
名義を変えてと思いましたが、以外に問題が多く、彼の名義で隠し持って居ます。
これらは妻や子供に残してあげたいです。

しかし彼の心配するように、今までの債権者が万に一つでも請求してくることが
有るでしょうか。
正式に同意しているのは確かにMU銀行1行です。
けれど、相手が社内償却と耳打ちしてくれ、それから8年も音沙汰内ところが急に
請求などあるものでしょうか。無いと信じて100%OKではないでしょうか。
又3行は時効の援用に無しの礫です。之も認めたからと信じてよいのではないでしょうか。
あえて言えば何事も無く放置している2行が心配と云えば心配です。

唯よくよく考えてみれば、いずれも債務名義は取られて居ないし、何か云ってくれば直ちに時効の援用をします。それで、それに対する応答が無く請求が有れば訴訟にすれば良いでしょう。
そう考えればいずれも怖く有りません。
唯もう暫く、経過、特に最終回の支払いなどしっかり把握だけしていればよいのです。

彼は一安心です。

しかし最後に今払っている2000円の保証協会に行き当りました。
「債務者でなく保証人が払って居り、もう12年に成るから時効に成るさ。」
当初はそう思って安心もしましたが之は4年半に1回、債務確認をして居ることを
思い出しました。

保証協会は債務者が他界すれば相続人に追及が有ります。

之をどうするか、
資産だけは相続したいですから相続放棄は出来ません。
保証協会は一括払いの交渉などやっていないと聞いているが、もう年だということを
理由にだめもとで保証協会にぶっつかってやろうと考えて居ます。

うまく行くでしょうか。




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8月23日(木)のつぶやき

2012-08-24 | 事例
15:37 from web 「金融円滑化法、期限切れ後の解説と対抗策」、
こんな演題の講演が起っている。
現実に発生しつつある事柄の対策はそう間違いも無かろうが、
此の問題は期限きれ後、果たしてどうなるかが難しい。
銀行の考え一つでどうにも成る事だ。単純に予想を信じるのは止めよう。
一つの見方と受け入れよう。
16:07 from web 時効の援用をした人が「本当にもう請求は来ないだろうか。」と心配している。
最近之を出すと債務不存在の連絡をくれるところが出てきたが殆どは無言。
規則で、「1ヶ月以内に何にも云って来ない場合は時効の援用は成立したと認める。」
とでもなっていれば安心する人は多いのだが。
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