かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

倒産者には融資してくれるか。

2012-08-29 | 事例
「統括、M銀行が取引が出来ませんと断ってきました。」
「何で?内から取引を申し込んだのでは無かったね。先方から頭を下げてきたのに
 其れを駄目だと云うのはおかしいじゃあ無いか。
 理由は何だって?」
「其れが、会社謄本を取ったら役員氏名に会長の名前が有ったからと云っていました。
 M銀行は過去に自行と事故が有った人が役員の会社とは無期限で取引が出来ないそう
 です。」

彼は社内で統括と呼ばれて居ます。
以前の会社は10年前20億の銀行負債を抱えたまま倒産しました。彼は其処の2代目の社長でした。
勿論保証債務も相続したのですが、相続後5年目、会社は倒産です。
不渡りは出さず銀行債務だけが不良に成りました。

此の時に、彼は第2会社をつくり、裏面で指揮を執りながら、表面的には全て部下に経営を
任せました。出資も100%彼が行いました。念のため名義株にして居ます。
しかし、彼が全く顔を出さないわけには行かない仕事もあり、7年目に役員になり、統括室をつくり、其処の責任者になって居ます。
7年目に残っている旧債権は、サービサー1軒と保証協会だけでした。

元々、技術的には定評のある会社でした。だからこそ予想以上に延びたのでしょう。
資金は当初彼が若干入れたのを回してきました。その後地元信金から3000万借りて居ます。
余っているとは云いませんが、適当な残額は絶えず保管され、自己資金だけで回って
いけそうです。

此の信金の時も、此方から働きかけては居ません。信金が何回も足を運んだのです。
しかし熱意に負けて特に必要ないのに3000万を借りました。
今では信金は増やしてくれと云って居ますが3000万で抑えて居ます。
信金は旧会社とは取引は有りませんでした。

そんな頃大手のM銀行が飛び込んできたのです。
何かで此の会社の業績を調べたのでしょう。
「当座は今は不必要だが、何かと云う時もある。その時は信金より大手銀行に方が
 力になるだろう。」
彼は直接、銀行とは会いません。
社長と担当に、取引を命じました。
其れが今日の返事です。

ショックでした。
しかもその後、事情に詳しい者から聞けば、銀行に借りたお金を払わない者に対しては
其の支店及び周りの支店では永久に取引をしないらしいです。

その後相継いで、これも大手で旧会社と付き合いのあったS銀行がやはり取引を望んで
来ました。結果は全く同じでした。
と言う事は、彼が役員に成った会社は、返済が出来なかった7行とは永久に取引が出来ないことに成ります。

其ればかりでありません、保証協会が有ります。
保証協会は代位弁済が残っている間は絶対に保証しません。
保証協会が保証しない会社は何処の銀行でも取引はしません。融資が出来ないからです。
保証協会は代位弁済中は金融機関にはおおぴらに教えます。
つまり永久に銀行とは当座取引が出来ないのです。
之は債務者だけでなく、親子など同族の保証人を含みます。

親父が作った会社を息子が引継いでも息子は保証されません。
息子が自分で作った会社でも親父の会社の同類と見られればこれも保証されません。
第2会社ゆえ、法律で残債務の請求を受けないと云っても資金の道は閉ざされて居ます。

之が、保証される方法は代位弁済を全て弁済より方法が有りません。
この時は、遅延損害金が付いて居ます。話しによっては負けてもらえますが大変です。
いずれにせよ、代位弁済が残っていれば、債務者だけでなく、子供が同じ仕事をすれば
其れまで巻き添えにします。

こうしてみると、保証協会の代位弁済が残っているところは先ず銀行から融資は受けられません。
手形割引にも不自由するでしょう。
又詭弁の利益の喪失を貰った銀行とは将来とも当座取引は出来ないでしょう。
取引に無かった銀行がプロパー融資を期待するくらいですが、こうした銀行は
皆無に近いです。

結局は自己資金で出来る仕事を選ぶしか有りません。

「今の仕事を今迄通り頑張ればよいさ。」
彼の方向は再確認されたみたいです。


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8月28日(火)のつぶやき

2012-08-29 | 事例
18:57 from web  [ 1 RT ]今の日本には徳政令はない。借りたものはあくまで返済が建前だ。
之をスムーズにするためにサービサー法が出来たのだろうが、
サービサーがどんなに減額しても、恨みはサービサーに向かう。
窓口の悲哀だ。サービサーが原価を明確にし、
パターンをきめて回収すると、恨みはなくなるとと思う。
19:04 from web 同じ場所に第2会社を作り、現会社と平行しての仕事。
1人前に成った時、現会社を整理して第2会社に移行する事を真剣に考えている。
之ではうまく行かない。銀行に知られ、現会社と同一と見られ、
債務の責任を持つようになる。出来たら違う場所。
それに速やかに切り替えをしないと駄目だ。
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