かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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一括払いにした理由

2014-10-22 | 事例
信金から和解を求められています。
6,600万の第3者保証ですが、1000万の一括払いで和解をしたいと言うのです。

保証の多い人でした。仲間と共同で作った幾つもの会社の保証が大きかったです。
でも彼は何とか其れを乗り切ってきました。
代々の資産家、其れに県会議員の面子がそうさせたのでしょう。
でも本業は不振、そんなことで身上はすっかり空になって居ました。

今回が最後の第三者保証です。
今までならばそんなに恐れません。分割でも何でもして、一応義理と顔は立ててきました。
しかし今回は違います。本当にお金がないのです。
同じく彼と一緒に保証をした仲間が300万で手を打っています。
信金も彼を主の保証人と見ているでしょうが話せば300万で手を打つかも知れません。

月に160万有った議員報酬は入って来ません。本当に年金だけです。
しかし運悪く娘が難病に昨年から都会の医者に掛かっています。
都会の病院に入院させていますが薬が保険が利かず、莫大な医療費です。
其れどころか妻は月の半分は出かけて付き添いもしています。これが馬鹿にならない金額です。
月に1万円も払いたくないのが心情です。

仲間が早期から300万で和解したのは聞いています。
信金は彼からは少なくても500万は欲しいでしょう。
其れに対して彼は現状を話して月に1万の分割でお願いしています。
信金が承知する筈が無く、話し合いは2度行われました。彼の言い分は変って居りません。
「くどいようだがもう一度考え直してください。今回で信金も考えを決めます。」と言う事で、
同じ事を又な話し合う事になっています。

知人の弁護士や顧問税理士も彼と同じ意見です。地元の人です。
「一括で払うといってもお金がないのだから月に1万の分割を押し通しましょう。」
仮に債務名義を取られたところで、不動産にせよ、預金にせよ何も有りません。
彼はそう決めて、此の件では何かと世話になったコンサルタントに連絡をしました。

当初は何もかも相談して居たコンサルトがいます。
住まいが都会のコンサルは今は地元の弁護士や顧問税理士に出番を譲っています。、
しかし此の件は、二人の保証人が保証した時から信金と立ち会って、来た仲です。
詳しい事情は彼を除いて一番知っているでしょう。

コンサルに電話で分割支払いを押し通すつもりだと伝えた時には。、特にコンサルは何も
言いませんでした。唯頑張りましょうと普通のエールガ有っただけです。
ただし、翌日強い反対の電話が入りました。

「今回の件、出来れば一括払いを考えてください。
 貴方の返事でも、信金は何もしないでしょう。
 ただし、月1万では信金のサービサー譲渡が早くなります。
 此の信金は、あの悪名が高い某サービサーに譲渡した実績も有ります。

 そうなったときはサービサーの回収方法です。
 債務名義を取って、1度の30箇所も40箇所も差押攻勢をする。
 空振りならば今の差押を取下げ、枠を作ってから又差押える。
 実害ガ無くてもこんな事が続けばあなたは参ってしまいます。
 その時に和解を申し込めば、今度は300万や500万でなく1000万や2000万と桁が違って
 来ます。
 何も資産がない人でも之を何回もやられると大概和解になるものです。

 其れに貴方は此の保証は個人であって会社には何も関係ないと言っていますが
 貴方の会社は合資会社で、無限責任社員は貴方一人です。
 之を攻められてはどうなりますか。会社は目茶目茶になますよ。
 特に此のことを考えてください。

 何処のサービサーに渡るか解かりませんが、こうした事を平気でするサービサーは意外に多いです。
 貴方には耐え切れません。
 そして耐え切れないと言っては居られなくなります。

 それよっては今信金に一括払いをして、きれいにする方が遥かによいです。」

会社は今は息子が指揮を執っています。
個人ではない事は解かりますが、そんなお金ならば何とか出来そうです。

彼は考え直すでしょうか。


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10月21日(火)のつぶやき

2014-10-22 | 事例




保証債務の支払方法、皆が月1万の分割の主張をした。
一人だけ、300-500万の一括払いを主張した。
理由はサービサーに債権譲渡後、極端の差押が考えられるからである。
当人が個人保証と云っても合資会社の唯一人の代表社員、
会社まで巻き沿いを蒙兼ねないからである。唯一の主張を指示する。