かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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売り損ねた切手。

2015-07-25 | 雑感
「切手の取引はすべてシート単位です。発行時期にかかわらず、額面の7掛けです。
 1枚単位の 切手は残念ながら買う事はしません。
 でも、全部で何千円という単位でお引き取りをします。」

アルバム5-6冊を何10万・何100万で引き取ったと謳いながら、現実は全然違う。
アルバムというからには、単位は1枚では無いか。

バブルのころの切手ブームより、ぐんと早い昭和40年代、切手と古銭に興味を持って収集した事がある。
自分の小遣いに中からのやりくりであったが、当時常勝の麻雀代を全部つぎ込んだ。
全体で2-300万と思う。

投機ではないから、1枚づつでよい、種類を集めたかった。
「月と雁」「観光地100選の24銭の日本平」など、1枚何万の切手を集めるのが、漸くの事
だった。

それに、近くに御郵便局長と親しくなってため、新しい品種は苦労せずに入ってくる。
これは、私が3-4年後に次の箇所に転勤になるまで続いた。

何のかんのでボストークアルバム3冊とその他ストックブックやシート帳が残った。本棚二つだ。

収集した物はそのまま本棚に並んでいる。見向きする者はいない。
最近、本棚の整理をした時に、売ることを決心した。
特に最近、高価買い入れの広告がネットで目に着く。

電話一本で即座に訪問。鑑定だけで終わっても出張料や査定量は一切いただきません、と云う。気が楽だ。
切手だけで100万だったら売ってしまおうと考えて、査定を頼んだ。

ところが相手の云う価格ならば10万円を一寸超えるだけだ。
こちらの安くても業者取引で100万の思惑と大違い。

年賀切手を1式集めても10万では出来ない。
月に雁や観光100選の24銭の日本平、など5枚も買うことはできない切手が何種類もある。
でも彼らの評価は0だ。
それより実際の投資額の70%が入るシートの方が価値がある。

断った。
怒りはしないが、非常に怪訝な顔をした。
持って居ても何の金額にもならない評価価値を、大事にして居るだけ。それより手放して、
たとい10万でもキャッシュを掴んだ方がよいではなきか。
それも一理あろうが断った。

他2軒ほど電話をしたが、突っ込めば、この業者とほとんど同じであった。

コインもあるが、これはよくて額面の買い入れと、切手とほぼ同じであった。

こうなれば切手もコインも投機の一種。
収集家が付けた、収集の目的での売買価格は当分発生しない気がする。
いや、1度こうなれば、もう純粋な収集による価格は付かないだろう。

一握りの買入屋が、一つの市場と趣味の一部門を壊したと思う。

それを時代の変化というのだろうか。