「OMOSHIROI BLOCK」
想い出と時間をカタチに刻むメモパッド。
はじめは四角いブロックメモ。1枚1枚使っていくことで美しいデザインが現れ、精巧なペーパーアートへと姿を変える「OMOSHIROI BLOCK」。上質な紙に施された彫刻のような構造物が少しずつ姿を見せる、その過程すら愛おしい。使用後に浮かび上がる模型の姿は城の石垣や瓦まで精密につくられていて、完成像が見えたときの感動は間違いない。「“Memory(記憶)×Moment(時)×彫刻(刻む)=Memo彫(メモ帳)”をコンセプトに、時の流れを楽しみながら使用していただけるものづくりにこだわりました」と代表の堀口英人さん。建築模型製作からスタートし、現在はトータルデザイン会社として展開するトライアードがはじめて手がけたプロダクトは、そんな想いから生まれた。同社は「TVチャンピオン建築模型王選手権」で優勝した実績があり、つくり手の建築愛が炸裂している。
3Dの完成イメージから綿密に計算した図面データを作成し、レーザー加工機でカットした紙を1枚ずつ手作業で組み立てていくことで、日本の建築物の構造美やデザインのディテールに至るまで細かく再現されている。側面を見ると無数の線が入っていて、膨大な枚数の紙が重なってできていることが分かるはずだ。紙も日本の伝統色にこだわっているほか、手触りも硬すぎず、切り取る瞬間の引き心地のよい紙を厳選して使用している。
世界遺産の清水寺をはじめ、国宝や重要文化財などの建造物、日本の文化、バイオリンやピアノなど、ものづくりの技術が結集された美しいデザインをモチーフとして商品展開している。地元・大阪ならではのプロダクトを開発したいと、大阪城やたこ焼きなども登場した。大阪城の造形はもちろん、たこ焼きは爪楊枝や船までじつに芸が細かい。「紙でこんなものができるんだ」という表現の可能性を伝える。日々の暮らしのなかでメモを1枚ずつ使うことで、旅先で訪れた建築物、美しい 街並みや風景が、使うごとに感動と想い出と共に目の前で甦る、それは新しい体験だ。使ったら終わりの消耗品でなく、一瞬一瞬を重ねながら刻み込まれていく記憶のように、旅の続きをデスクの上で楽しむものへ。「残るブロックメモ」としてメモという文具のあり方まで変えた。
一枚一枚、細工を施した上質な紙が重なる。日常のなかで思いついたことや、忘れたくないことをメモに書きとめ、使っていくうちにだんだんと立体アートができあがっていく
「Kyoto-華-」では150枚の紙を重ねて清水寺を再現。最初は清水寺の屋根の部分が出現し、有名な清水の舞台も少しずつ姿を現す。さらにこの下には生い茂る木々も微細に表現されている
株式会社トライアード 大阪市西淀川区御幣島2-18-25
*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/577/ より
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