「赤こんにゃくの煮物」
赤こんにゃく煮
主な伝承地域 近江八幡地域
主な使用食材 赤こんにゃく、花カツオ、唐辛子、醤油など
歴史・由来・関連行事
「赤こんにゃく煮」は、滋賀県の特産品である赤こんにゃくを使った煮物である。
赤こんにゃくは、近江八幡市の名物で三二酸化鉄という鉄分で赤く染められており、煮ても脱色せず、健康的にも優れた食材である。
なぜこんにゃくが赤いのかという点は、華やかなものを好んでいた織田信長が赤く染めさせたなどの諸説があるが、由来や起源を示す史料はなく、赤い理由はわからないままだ。
また、近江八幡市から全県に広がり、今では全国区に広がった赤こんにゃくは、こんにゃくの独特な臭いがない。きめが細かく、柔らかくプリプリとした触感が特徴である。近江八幡市近辺では五目寿司(ちらしずし)の具材としても使われている。彩の良さから飲食店でも人気で、味付けされた加工品も販売されている。
食習の機会や時季
「赤こんにゃく煮」は、冠婚葬祭や学校給食などには欠かせない一品である。また、味付けされた加工食品も販売されているため、通年食すことができる。味付き赤こんにゃくは、滋賀県の特産品で近江八幡市の名物として、土産物としても人気がある。
飲食方法
赤こんにゃくをゆで、水にさらしたら切る。切ったこんにゃくを洗ってから鍋の中で乾炒りし、花カツオと醤油、みりんなどの調味料を加える。じっくりまぜながら味がしみこむのを待つ。最後に唐辛子を加える。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
現在も家庭でつくられ、親から子へと継承されている。学校でも給食として提供されており、若い世代にも親しまれているほか、飲食店やスーパーマーケットでも提供されている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/aka_konnyaku_ni_shiga.html より
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