てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

親父に捧げる曲

2015-01-31 20:56:00 | ホビー
 「♪いずのや~ま~~~~や~~~~ま」、親父に一杯がはいり、興が乗ると口ずさむ十八番だった。如何せん当時の小生のギターの腕は心もとないもので、コードで伴奏を付けるのが精一杯だった。今ならもう少しはギターで興を添えることが出来たものをと悔やまれてならない。

 そもそも六十の手習いで本腰を入れ始めたギター、数えるほどのレパートリーに古賀メロディーがあるのはそんな訳で知る人ぞ知るところ。親父への鎮魂歌のつもりで真っ先に取り組んだのが「酒は涙か溜息か(昭和6年)」「影を慕いて(昭和7年)」「湯の町エレジー(昭和23年)」「悲しい酒(昭和41年)」など。ろくに親孝行もできなかったせめてもの罪滅ぼしに、親父に捧げるつもりで爪弾いている。

 まさに『孝行のしたい時分に親はなし。さればとて石にふとんも着せられず』の心境。この歌の作者・瀧瓢水(たきひょうすい)(1684-1762)は家を空けることが多くて母の臨終にも立ち会えずに、後の墓参の際に詠んだそうだ。(お断り:facebookに同文掲載)
コメント (3)
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