昨22日、菜種梅雨の合間を縫うようにして、オーバーツーリズム禍を覚悟の上で、ヒロシマ方面を旅してきた。
「トラベル」は「トラブル」に通ずとはいうけれど、スタート早々そのトラブルに遭遇。
列車が三原に着いた途端に『架線トラブルのため広島方面へは上下線とも運転を見合わせ』とのアナウンス。
復旧の見通しは全く立たないというので、やむを得ず新幹線を乗り継いでやっとの思いで広島入り。
ところが広島へ着いたもののJRダイヤは大乱れで、その先は出発時間さえ見通せない。
思い余ってJRから市電へ乗換えて宮島へ向かうが、JR事故のあおりで大勢の乗客が流れ込み、加えてオーバーツーリズムの観光客で車内は満杯。
JRなら26分のところが、ぎゅうぎゅう詰めの中、立ちっぱなしで1時間はきつかった。
宮島桟橋へ降り立ち、とっつきにある山一食堂にて、順番待ちの名物のアナゴ御膳。
壁には所狭しと色紙が張ってあるが、肝心のアナゴがカラカラ(干物の様)で全くの期待外れ。
厳島神社はこれまで何度も訪れているが、これほどの長蛇の列は初めて目にする光景。
先を急ぐので記念写真に留めて早々に退散。
ほぼ復旧したJRで広島市内へ折って返し、平和公園へ。
かつて原爆記念資料館を訪ね、家内は展示資料の数々を拝観するうちに、あまりの惨状に気分を悪くし、体調を崩したことさえある。
従って館内へは入らず公園内を散策、“世界の恒久平和”を祈った。、
当地は全国の中でも最も欧米圏からの訪日客が多い県だそうだが、2023年5月に開催された「G7広島サミット」を機により一層拍車がかかったようだ。
旅のメーンイベント「お好み焼き」で旅を締めくくるべく、平和記念公園近くの「元祖へんくつや」へ。
宮島への市電の中で、フランス人と思しきグループが「Okonomiyaki!! Kakioko!!」を連発していたが、当店でも客の半分以上を観光客が占める。
焼きそばが入る、とてもボリューミーなお好み焼きで、噂に違わぬ美味しさに大満足。
やっとの思いで平らげたが、二人して一人前で十分だった。
「お店の創業は家内と同い年。明23日は私どもの54回目の結婚記念日なので、その前祝に岡山からお好み焼きを食べに来られて大満足でした」とマスターにお礼を述べ、帰途に就いた。
※追記
前回宮島を訪ねたのは2001年4月7日で、実に23年ぶりの再訪でした。
厳島神社で順番を待つ長蛇の列
観光客で溢れ返る宮島商店街
デジタルビデオからのキャプチャー画像(2001年4月7日撮影)
何十年も前に三度ほど旅しました。
宮島では「鹿煎餅下さい」と鹿たちに追われたり
とても面白い経験でした。
原爆資料館では誰もが口を利かなくなるほどの
衝撃を受けました。
オッペンハイマーが来日し、この資料館を訪れたとき涙には、を流しながら原爆の開発を後悔したと聞いてますが・・・都市伝説でしょうかね ^^;
被爆国の日本が宣言した「戦争放棄」をもっと世界中に認識してほしいですね。
いえいえ、どういたしまして。
コメントを頂き調べてみたら当方も23年ぶりの再訪でした。
ついこの間のことのように思っていましたが、まさに光陰矢の如し。
追記しましたのでご笑覧ください。
後にオッペンハイマーは「私は、手が血で汚れているように感じる」と、語ったと聞いています。
そうそう、この写真の様に引き潮の時は歩いて行かれましたね。もう一度訪れたいです。
半世紀前は確か大阪で乗り換えたのを覚えています。一度、帰りは飛行機を利用しましたが、飛行場まで結構遠くて、結局所要時間は新幹線と同じくらいでした💦
優秀な科学者は、一方ではマッド・サイエンティス
トMad Scientistとも呼ばれてます。分かる気がしますね。
そうですか、飛行機を使ってまでもですか!
当方は、今回こそ結果的に一部新幹線を使いましたが、基本的には「青春18きっぷ」でした。
やはりレベルが違いますね。
天才と狂気は紙一重と言うことですかね。