〈リバイバル・アーカイブス〉2024.4.1~4.15
原本:2022年7月25日
川西小学校校門内に集合本日参加者。
富田林市川西小学校教育歴史資料室
川西小学校は、1893年(明治26年)廿山村立岬尋常小学校として開校。1901年(明治34年)川西村尋常小学校と改称。1934年(昭和9年9月)室戸台風で校舎倒壊。翌年一部再建現在も保存されている。
建物は半切妻造りの屋根や格子組欄間付玄関の白壁の土塀として調和。昭和初期の学校建築をそのままとどめています。
最近は余り見られない二宮金次郎の造像が有る。
板張りの床、廊下など。
職員室の室内は写真や当時の物品が展示されています。
一般教室も有り、童心にかえり授業を受ける。
教室内は柱がなく天井は船底形にして換気孔をつける。
(新)廿山村立岬尋常小学校とは、(旧)廿山村の「山」(へん)と(旧)甲田村の「甲」(つくり)とを併せて「岬」と名付けられたとのことです。
明治22年(1889)に(旧)廿山村、新家村(学校所在地)、加太新田、甲田村が合併して(新)廿山村になりました。
その後、明治32年(1899)に村名を改称して「川西村」になります。
近鉄の川西駅ができたのは明治44年(1911)。すでに河南鉄道(現近鉄)により明治35年(1902)柏原~(河内)長野駅間が開通していますが、ここには当初駅がありませんでした。
「川西」という地名はどこにもありませんが、「川西村」の名残りで川西小学校や川西駅にその名をとどめています。
なんで「川西村」かというと、石川の西にあるから。わかりやすいですね。
なお昭和17年(1942)に富田林町、喜志村、新堂村、錦郡村、彼方村、大伴村と川西村が合併して「富田林町」になり、戦後の昭和25年(1950)に「富田林市」になりました。
平成13年11月20日、国の有形登録文化財として登録された。
長文最後まで見ていただきありがとうございました。 2022.07.22 kusu
アブラコウモリ、記事追加します。2022.7.25
川西小学校の正門
風格のある旧校舎と二宮金次郎の像が迎えてくれます。
88年前の建物ですが、斬新なデザイン。明かり窓も広く斬新です。
中柱のない広い教室。今の鉄筋校舎にはない温かみのある教室です。
教壇があり、床はしっかりした大きなサイズの板張り。
なんとまあ風格のあるYAMAHAのオルガン。
お花の彫りがオシャレ。
60年前私が小学校(富田林小学校)で使っていた机はこれ、二人用。
隣の友だちのノートの侵入を防ぐため、「境界線」を引きましたネ。
机・椅子がおそらくケヤキ作り(岸和田の地車と同じ)で、とても掃除の時に重かった。今は知らんけど、当時授業を終わったときの掃除は椅子を机の上に裏向けて教室の後ろに運び、床を雑巾がけしていましたよ。
天井におしゃれな排気口。
「廊下は走ってはいけません。」
何と柾目の単板。ピタリと合って88年経てもビクともしない。
上棟式の記念写真
地元の方の熱意で、室戸台風で倒壊後すぐに建設された立派な校舎。建設当時は今の校舎の倍近く大きくL字型をしていたそうです。
錦織神社の宮司さんの左隣は地元新家地区の内田愛蔵氏。
富田林高等小学校附設裁縫学校校長(明治42)、大阪府黒山実業学校(現大阪府立農芸高校)校長(大正11)、大阪府会議員も務められました。ご当地版鉄道唱歌『南河汽車之旅』作歌(作詞者)。とても熱心な教育者で、農芸高校の『創立百周年記念誌』にそのエピソートが伝えられています。
〈画面をクリックするとそのエピソードが見れます。〉
ご当地版鉄道唱歌『南河汽車之旅』も見て下さい。
『南河汽車の旅』を聞いてください。 2016.7.2
今から104年前、大正7年(1918)の記念写真
生徒さんは羽織・袴の正装?男子は学生帽着用。
昭和18年(1943) 富田林町立川西国民学校の写真
現在の川西小学校教育歴史資料室が写っています。女の子は「オカッパ」で、男の子は丸坊主ですね。
この子たちは今85歳くらいのおじいちゃん、おばあちゃんです。時代を感じる1枚。
富田林市本町によく似た構造の米蔵(現在は駐車場)があります。
かなりでかい米蔵で、昔は天井近くまでお米が積み上げられていました。そう古米、古古米と問題になっていた時代です。
中柱が1本もないこの構造は見事ですね。
もうひとつ、川西小旧校舎とよく似た建物。
富田林市加太にある青葉丘幼稚園の園舎。建物の半分は青葉地区老人憩いの家として使われています。
今も現役の建物です。
見栄えも美しく、大事にお使いなのは素晴らしいことです。
青葉丘幼稚園には楠公さんがいます。座っている姿は珍しい。
片や川西小学校には「はにわ脚」の二宮金次郎がいます。
写真撮影:2022年7月21日、22日ほか
2022年7月25日(HN:アブラコウモリH )
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