2021年3月9日、当日はポカポカの小春日和、コロナ禍の中三密を避けて富田林百景館外講座「葛井寺南大門大修理工事見学とその周辺散策」が実施された。葛井寺は、真言宗御室派の寺院で、剛琳寺ともいう。西国五番札所、本尊は国宝の十一面千手観音菩薩座像。古代氏族葛井氏の氏寺として、7世紀後半の白鳳期に建立されたが、楠木氏の南北朝時代や室町時代畠山氏の内紛で兵火にあい焼失、近世に再建された。現代「令和の大改修」として、その一部「南大門の大修理」の工事現場を見学案内人荻野静雄様に案内していただきました。また、その後近郊の名所や古墳を見学した。その一部を紹介いたします。 2021.03.09 撮影
近鉄藤井寺駅で本日の散策コースの説明を受ける。
葛井寺西門入口
見学案内人荻野静雄様より説明を受け、4~5人のグループに分かれて工事現場の見学。
一番高い(4階位の高さ)組立られた足場は網目の鉄板で下がまる見えで、足がすくむ。妻飾の説明を受ける。
妻飾(懸魚(げぎょ))を外して塗装を剝がして腐敗箇所を補修。
入母屋切り妻破風で当グループの集合写真。
瓦も一部葺き替え、出来るだけ元の瓦を残す。
宮大工様より塗装工事の説明を受ける。以前の塗装を本体まで剝がし腐敗、欠損有れば補修。
当該塗装は、漆塗りではなく、ベンガラ(酸化鉄)にニカワ(膠)を混ぜて塗装、ニカワは直ぐに固まるのでビニールで覆い温風ヒーターを使用している。
仁王様の上半身は二階から拝見。近くで見ると大きい、大木の寄木細工。
支柱1本は新しく取替えられています。
塗装剝がしも根気のいる作業みたい。
寺内から見た組立足場。
南大門を外から見た組立足場。
シュラホールの2階に上がる階段で、小春日和の太陽を浴びてお昼ご飯。
午後からは、シュラホール内の展示品を見学。
藤の森古墳の石室をシュラホール前に移設。
峯ケ塚古墳到着、少し休憩。最終古市駅までもう少し頑張るど。
峯塚公園展望台
長文最後まで見ていただきありがとうございました。
古市古墳群の藤井寺駅から古市駅までの一部の古墳巡りでした . 2021.03.12 kusu
柱にベンガラを塗る作業で、ベンガラ(酸化鉄)にニカワ(膠)を混ぜて塗装するのは、経年変化に強いことが理由だそうです。
ニカワは温度が低いと直ぐに固まるので現場全体をビニールで覆い石油温風ヒーターを4台ガンガン焚いて保温されているのには驚きました。
荻野さんも修理されている方も丁寧にご説明いただき感謝!