イラブチャーを食べずして沖縄を語るなかれ
「イラブチャーを発見!」食堂でも居酒屋でもないところで!やれやれ、とうとう見つけました。「海で泳いでいるイラブチャーを見たんじゃないのか」って?はずれです。スーパーマーケットの鮮魚売り場で、さしみになったまま売れ残っていたイラブチャーを発見したのです。売れ残ったさしみでも、1円も値下げしない。正しく「沖縄さしみ魚の帝王」の威厳でしょう。
「イラブチャーって、あの黒い猛毒のウミヘビか?」だって?違います。それは、「イラブー」です。もちろん、イラブーにも興味ありありです。ハブの80倍の毒を持っているってんですから!咬まれたら即死のようなものです。しかし、BUT!性格が非常に大人しくて、口が小さいため、咬まれる被害はほとんど起こっていないという。夜行性で、昼間は海岸の岩陰等で休んでいる。うかつに岩場で遊べませんねえ。沖縄料理の…高級かどうかは分かりませんが、珍重されている食材です。泡盛に丸ごと漬けた、「イラブー酒」もある。人間は、ヘビを掴まえると、なぜか酒に漬けたがる。「マムシ酒」「ハブ酒」「イラブー酒」なんなんでしょう?毒のないヘビの、「青大将酒」「ニシキヘビ酒」「アナコンダ酒」は…ない。どうやら、「毒ヘビと酒」が相性がいいらしい。しかしですねぇ、ヘビの入った酒など、生臭くて飲めたもんじゃないですよ。ウロコや吐物なんだか排泄物なんだか知らんが沈殿していたり…。滋養?そんなものあるはずない!信じて飲めば、滋養があるような気持ちになるだけの話。
話しをイラブチャーに戻します。イラブチャーは、ブダイ類の総称。ブダイの仲間は、青、赤、緑、白、黒などカラフル。鋭い歯で岩についた海草類をそぎ取るように食べる。沖縄では、青と赤が主流らしい。私が食べたかったのは、青のほう。赤い魚は、「キンキ」や、アイスランドから来る「赤魚」があり、何度も食べている。「スカイブルーの魚」これは水族館で見たぐらいで、食べたことがない。生きているうちに食べなければ。
と、いうわけで買いました。1パック、10数切れほどで、1,000円。ついでに、一連の沖縄料理を買い、ムーチーも買い、久米島の泡盛もオリエントビールも買い、ホテルで盛大にお正月を祝いました。スーパーでイラブチャーを見つけなければ今夜も夕食は民謡居酒屋でした…。「島唄」の解説も、「変なおじさん」の解説も覚えてしまったので、民謡居酒屋は卒業してもいいだろう、と思っていたので丁度よかった。
スカイブルーのイラブチャー、身は白身と赤身の中間の色合い。ウロコを落とした皮に、スカイブルーがしっかり残っている。
さて、お味は?…あっさり!偏屈な主張がない。物足りないほどあっさり味。しかし、BUT!噛んでいるうちに、イラブチャーの逆襲が始まる。「イタチの最期っ屁」ってやつでしょうか?違いますね、はい。「獣の味」。上品に言うと「クセがある」。下品に言うと「臭みがある」。私にとって、その臭みがまたいいんです。痘痕(あばた)もエクボですよ。その臭みを泡盛で飲み込む。旨い!「臭みが気になる人は、酢味噌であえたり、ポン酢か、コーレーグース(唐辛子の泡盛漬け。土産物店等で必ず売ってます)で臭み消して食べるといいでしょう」…これ、受け売り。
35度の泡盛、2合ビンが空になった。
「イラブチャーを発見!」食堂でも居酒屋でもないところで!やれやれ、とうとう見つけました。「海で泳いでいるイラブチャーを見たんじゃないのか」って?はずれです。スーパーマーケットの鮮魚売り場で、さしみになったまま売れ残っていたイラブチャーを発見したのです。売れ残ったさしみでも、1円も値下げしない。正しく「沖縄さしみ魚の帝王」の威厳でしょう。
「イラブチャーって、あの黒い猛毒のウミヘビか?」だって?違います。それは、「イラブー」です。もちろん、イラブーにも興味ありありです。ハブの80倍の毒を持っているってんですから!咬まれたら即死のようなものです。しかし、BUT!性格が非常に大人しくて、口が小さいため、咬まれる被害はほとんど起こっていないという。夜行性で、昼間は海岸の岩陰等で休んでいる。うかつに岩場で遊べませんねえ。沖縄料理の…高級かどうかは分かりませんが、珍重されている食材です。泡盛に丸ごと漬けた、「イラブー酒」もある。人間は、ヘビを掴まえると、なぜか酒に漬けたがる。「マムシ酒」「ハブ酒」「イラブー酒」なんなんでしょう?毒のないヘビの、「青大将酒」「ニシキヘビ酒」「アナコンダ酒」は…ない。どうやら、「毒ヘビと酒」が相性がいいらしい。しかしですねぇ、ヘビの入った酒など、生臭くて飲めたもんじゃないですよ。ウロコや吐物なんだか排泄物なんだか知らんが沈殿していたり…。滋養?そんなものあるはずない!信じて飲めば、滋養があるような気持ちになるだけの話。
話しをイラブチャーに戻します。イラブチャーは、ブダイ類の総称。ブダイの仲間は、青、赤、緑、白、黒などカラフル。鋭い歯で岩についた海草類をそぎ取るように食べる。沖縄では、青と赤が主流らしい。私が食べたかったのは、青のほう。赤い魚は、「キンキ」や、アイスランドから来る「赤魚」があり、何度も食べている。「スカイブルーの魚」これは水族館で見たぐらいで、食べたことがない。生きているうちに食べなければ。
と、いうわけで買いました。1パック、10数切れほどで、1,000円。ついでに、一連の沖縄料理を買い、ムーチーも買い、久米島の泡盛もオリエントビールも買い、ホテルで盛大にお正月を祝いました。スーパーでイラブチャーを見つけなければ今夜も夕食は民謡居酒屋でした…。「島唄」の解説も、「変なおじさん」の解説も覚えてしまったので、民謡居酒屋は卒業してもいいだろう、と思っていたので丁度よかった。
スカイブルーのイラブチャー、身は白身と赤身の中間の色合い。ウロコを落とした皮に、スカイブルーがしっかり残っている。
さて、お味は?…あっさり!偏屈な主張がない。物足りないほどあっさり味。しかし、BUT!噛んでいるうちに、イラブチャーの逆襲が始まる。「イタチの最期っ屁」ってやつでしょうか?違いますね、はい。「獣の味」。上品に言うと「クセがある」。下品に言うと「臭みがある」。私にとって、その臭みがまたいいんです。痘痕(あばた)もエクボですよ。その臭みを泡盛で飲み込む。旨い!「臭みが気になる人は、酢味噌であえたり、ポン酢か、コーレーグース(唐辛子の泡盛漬け。土産物店等で必ず売ってます)で臭み消して食べるといいでしょう」…これ、受け売り。
35度の泡盛、2合ビンが空になった。