アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

大統領の安全確保

2009年01月27日 | Weblog
  リンカーンとスミスに倣った都入り

 「100日は、様子を見るのだそうで…」 なんのことかって?新大統領が就任したら、拙速な批判をせずに100日、黙って見守るのがアメリカ合衆国の暗黙のルール。
 心配性の私としては、これまでの期待が、右肩上がりで、就任式でクライマックス。後は下る一方ではないか?ということです。事実、株価も何の変哲もなく、早くも、「オバマは、いい演説をした。いい演説と景気回復は関係ないことがわかったよ」と、いう声(あと、90日待てない経済界の人)も。

 大統領制と議会民主制の違いと言ってしまえばそれまでですが、日本の総理大臣を決めるのに、国民はもとより先進諸外国のメディアが連日報道するということはありません。あらためて、「アメリカの大統領」の凄さを感じました。オバマさん(親しすぎるって?還暦パパは、人類皆兄弟ですから。戸締まりと火の用心はしますがね←ここは、笹川良一さんと高見山さんからの教えです)。で、オバマさん、リンカーンに倣い、特別列車「オバマ・エクスプレス」に乗って、首都ワシントンに入りました。

 私は、リンカーンがどうやってワシントン入りしたか知りませんでしたので、「これって、スミス都へ行く」じゃないのか?と、思いました。アラカンは、観た人が多いと思います。60年代~70年代、新宿で古い映画を(24時間ぶっ通しだったと記憶していますが…)格安で上映していましたから。客は、英語の勉強の学生が多かった。大戦前のアメリカ映画、「スミス都へ行く」。主演は、ジェームズ・ステュアート。彼は、先の大戦中、爆撃機パイロットでした(一体どこを爆撃したのかね?)。ハリウッドの俳優としては最高位の「陸軍大佐(空軍ではない)」にまでなった。
 「スミス都へ行く」は、スミス(主人公:ボーイスカウトのリーダー)が、欠員となった上院議員の代わりに、政界に担ぎ出されました。そのとき、列車でワシントン入りしたのです。もちろんスミスは、政界で大活躍するというストーリー。オバマさん、リンカーンと一緒に、スミスも頭にあったと思うが…。

 就任パレードの時、心配したのは、「オバマ大統領のリムジンにバズーカ砲(射程距離も300mありますから、警備の外からでも…)を撃ち込まれたらどーする?」でした。見た目は、普通の高級乗用車。しかし、シークレットサービスは、「世界で最も防御性の高い車」とアピールしています。「ロケットに攻撃されても大丈夫」なのだと…。詳しい仕様は明らかにしていませんが…
 ボデイは・・・スチール、チタン、アルミニウムの成型で要所にセラミックも使用。砲弾で貫通させることは不可能(小惑星の直撃にも耐えられるという記述も見ましたが…マユツバ?)。外気を完全に遮断しているので、生化学兵器の攻撃も完璧に防御できる。
 ドアは・・・厚さ20cm、重さは旅客機の扉ほどもあるそうで、「天の磐戸(あまのいわと)」だね。ちょっと古いか…。
タイヤは・・・防弾性能を強化(スチールのリム入り。つまり、パンクしないということ…)。
 備品として・・・「ポンプ連射式散弾銃」「催涙ガス大砲」「血液(大統領の血液と適合するもの)」「情報を暗号化する通信機器」「ナイトビジョン・カメラ」…。
 はい、安心しました。銃弾など、紙玉みたいなものということですね。

 リムジンが最強なのは分かりましたが、肝心のホワイトハウスはどーなっているのか?
 音楽室、娯楽室、体育館、サンルーム、テニスコート、ボウリング場、映画館、ジョギング専用路、プールもある。大統領はプール無料、いいなあ!そういう話しではなく警備ですね。
 警備は、シークレットサービスやSWATが担当。屋上から、武装した特別要員が24時間監視。大統領(含大統領府)に重大な脅威と判断される侵入者があった場合、その要員の意思で狙撃できる(このように法令にある)。
 ミサイル攻撃に対しては…「地対空ミサイル(携行式)も装備されている」 当然そうあるべきでしょう。

 まずは、オバマさん、無事ホワイトハウスへ入って良かったです。私も安心です。