無事、ペルーから帰って参りました…!ナスカの地上絵、マチュピチュ、ティティカカ湖…想定をはるかに超える素晴らしさでした!何が素晴らしかったか?それは、徐々に書いていきますが…まず、書かなければならないことがあります。そ、そ、それは、180mlの液体を、強引に飛行機に持ち込んだ男を目撃し、インタビューまでさせていただいた…!この報告を真っ先にさせていただきます。いやはや…!日本には凄い男がいるのです!
ロスで乗り換えてリマへ向かう際の手荷物検査場で…日本人乗客で、「缶コーヒー」を持ち込もうとした男がいた。日本の缶コーヒーを見たことがないと思われる(というか、缶コーヒーは日本独特のモノ)検査官が、眉間に皺を寄せて、「これは何だ?」と質問した。缶コーヒー男は、英語が分からないふり。検査官は、直ちに没収した。いい気味だ。そんな言い方はないだろうって?鼻持ちならない奴だったのでつい…。
さて、缶コーヒー男の次は、「ワンカップ日本酒の御老人」。180CCの日本酒が、紙のコップに入っている。軽量でコンパクト。ガラスコップではないため割れる心配がないので、アウトドアでお楽しみいただける…。211円で売っている。正式名称は、「上撰金冠ワンカップコンパクト180ml詰」。
私としましては、「ワンカップの日本酒?そりゃ無理だべぇ、ジイサマ!」だった。検査官は、眉間の皺を最大限に深くして、「こりゃ何だ?」と問いかけた。
今のアメリカは、とにかく出入国に厳しい。「ベルトを外せ、靴を脱げ」この程度は普通。私など、ベルトを外すと、ズボンが下がるので、大変ですよ。そこへ持ってきて、エックスレイでは何の音も鳴らなかったのに、「両手を広げろ」といわれて、身体を触られる。ズボンが下がるっつうの!
入国では、「右手の(親指以外の)4本指→右手の親指→左手の4本指→左手の親指」の順に、指紋を(ICデータ)採取され、顔写真を撮られる(日本へ来る外国人も同じようにされますけど)。ま、とにかくアメリカは厳しい。蟻ン子一匹通さんぞ!という決意がうかがえる。
そこへもってきて、「ワンカップ日本酒老人」の登場である。「搭乗」だろうって?まだ乗っていない。この段階では、「登場」です。
この御老人は、「近藤さん」。なぜ知っているんだって?…じ、実は、帽子に「近藤」というネームプレートが付いていたのです(仮名ではなく本名ですが、誹謗しているわけではないので問題ないだろうと…近藤さんは、78歳。因島市在住…オット、ここまで書いてしまうと御本人が特定されてしまうかな)。
「こりゃ何だ?」の英語の問いかけに、近藤さんは何と答えたか?
「そりゃあ、ワシの薬じゃけん」
立派な日本語でそう答えたのです。検査の男の眉間の皺の深さは、5cmにも達した。近藤さんは、表情を変えず…きっぱりとダメ押し。
「そりゃあ、ワシの薬じゃ!」
…な、な、なんと、検査官は、「OK!」と、通してしまった!ロスでですよ!近藤さんは、リマへ向かう機内でゆっくり薬を楽しんだのでありました。
復路のリマ空港でも、近藤さんと遭遇。近藤さん、リマの空港でも、手荷物検査場で引っかかった…もちろんワンカップ日本酒で(一体、ワンカップをいくつ持ってきたのか?)。
「これは何だ?」と、スペイン語。
「ワシの薬じゃ」と、日本語。
この問答が数回続いた。ロスのとき同様、検査官が折れて通してしまった。
近藤さんいわく…
「検査の奴らは、酒だということぐらい分かっている。没収されてもいいという覚悟がなければ取り上げられる。堂々としているから、許されるのじゃ。ワッハッハ!」
わ、わたしの場合、リマでは手荷物検査を通ってから、中で買った水まで搭乗寸前に取り上げられてしまいました。「検査を通ってから、水をそこの売店で買ったんだ!水が必要なんだ。そこの水はセーフだろう」と、懇願しても、「飲んでしまえ」と…。
「私は、静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症、深部静脈血栓症)にかかりやすい病気なので、水分を摂取しなければ死ぬ。この水を没収しないで!」と、説明するだけの英語力がなかった。静脈は言えるが、血栓は…。まして、スペイン語では…
ここでようやく分かったことが…静脈血栓塞栓症が、なぜ「エコノミークラス症候群」と呼ばれているかということです。旅行者血栓症やロングフライト血栓症に名称を変えようとする動きもありますが、定着しない。ファーストクラスや、ビジネスクラスの乗客へはペットボトルの水がサービスされるが、エコノミークラスの客へは、(8時間半で)カップ2杯の水(ジュースを含む)だけ…。つまり、エコノミークラス特有の症状ということです。だから他の呼び方が普及しない。「地獄の沙汰も金次第」ってことか…。
「この水は、ワシの薬じゃ!」と、言ったらどうなったのかなあ…。「水は百薬の長」とはいわないから、だめだっただろうなあ。
ロスで乗り換えてリマへ向かう際の手荷物検査場で…日本人乗客で、「缶コーヒー」を持ち込もうとした男がいた。日本の缶コーヒーを見たことがないと思われる(というか、缶コーヒーは日本独特のモノ)検査官が、眉間に皺を寄せて、「これは何だ?」と質問した。缶コーヒー男は、英語が分からないふり。検査官は、直ちに没収した。いい気味だ。そんな言い方はないだろうって?鼻持ちならない奴だったのでつい…。
さて、缶コーヒー男の次は、「ワンカップ日本酒の御老人」。180CCの日本酒が、紙のコップに入っている。軽量でコンパクト。ガラスコップではないため割れる心配がないので、アウトドアでお楽しみいただける…。211円で売っている。正式名称は、「上撰金冠ワンカップコンパクト180ml詰」。
私としましては、「ワンカップの日本酒?そりゃ無理だべぇ、ジイサマ!」だった。検査官は、眉間の皺を最大限に深くして、「こりゃ何だ?」と問いかけた。
今のアメリカは、とにかく出入国に厳しい。「ベルトを外せ、靴を脱げ」この程度は普通。私など、ベルトを外すと、ズボンが下がるので、大変ですよ。そこへ持ってきて、エックスレイでは何の音も鳴らなかったのに、「両手を広げろ」といわれて、身体を触られる。ズボンが下がるっつうの!
入国では、「右手の(親指以外の)4本指→右手の親指→左手の4本指→左手の親指」の順に、指紋を(ICデータ)採取され、顔写真を撮られる(日本へ来る外国人も同じようにされますけど)。ま、とにかくアメリカは厳しい。蟻ン子一匹通さんぞ!という決意がうかがえる。
そこへもってきて、「ワンカップ日本酒老人」の登場である。「搭乗」だろうって?まだ乗っていない。この段階では、「登場」です。
この御老人は、「近藤さん」。なぜ知っているんだって?…じ、実は、帽子に「近藤」というネームプレートが付いていたのです(仮名ではなく本名ですが、誹謗しているわけではないので問題ないだろうと…近藤さんは、78歳。因島市在住…オット、ここまで書いてしまうと御本人が特定されてしまうかな)。
「こりゃ何だ?」の英語の問いかけに、近藤さんは何と答えたか?
「そりゃあ、ワシの薬じゃけん」
立派な日本語でそう答えたのです。検査の男の眉間の皺の深さは、5cmにも達した。近藤さんは、表情を変えず…きっぱりとダメ押し。
「そりゃあ、ワシの薬じゃ!」
…な、な、なんと、検査官は、「OK!」と、通してしまった!ロスでですよ!近藤さんは、リマへ向かう機内でゆっくり薬を楽しんだのでありました。
復路のリマ空港でも、近藤さんと遭遇。近藤さん、リマの空港でも、手荷物検査場で引っかかった…もちろんワンカップ日本酒で(一体、ワンカップをいくつ持ってきたのか?)。
「これは何だ?」と、スペイン語。
「ワシの薬じゃ」と、日本語。
この問答が数回続いた。ロスのとき同様、検査官が折れて通してしまった。
近藤さんいわく…
「検査の奴らは、酒だということぐらい分かっている。没収されてもいいという覚悟がなければ取り上げられる。堂々としているから、許されるのじゃ。ワッハッハ!」
わ、わたしの場合、リマでは手荷物検査を通ってから、中で買った水まで搭乗寸前に取り上げられてしまいました。「検査を通ってから、水をそこの売店で買ったんだ!水が必要なんだ。そこの水はセーフだろう」と、懇願しても、「飲んでしまえ」と…。
「私は、静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症、深部静脈血栓症)にかかりやすい病気なので、水分を摂取しなければ死ぬ。この水を没収しないで!」と、説明するだけの英語力がなかった。静脈は言えるが、血栓は…。まして、スペイン語では…
ここでようやく分かったことが…静脈血栓塞栓症が、なぜ「エコノミークラス症候群」と呼ばれているかということです。旅行者血栓症やロングフライト血栓症に名称を変えようとする動きもありますが、定着しない。ファーストクラスや、ビジネスクラスの乗客へはペットボトルの水がサービスされるが、エコノミークラスの客へは、(8時間半で)カップ2杯の水(ジュースを含む)だけ…。つまり、エコノミークラス特有の症状ということです。だから他の呼び方が普及しない。「地獄の沙汰も金次第」ってことか…。
「この水は、ワシの薬じゃ!」と、言ったらどうなったのかなあ…。「水は百薬の長」とはいわないから、だめだっただろうなあ。