アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

猫を飼っている世界トップクラスの美術館

2012年11月05日 | Weblog
1枚の絵を30秒だけ鑑賞するとしても、2年かかる。それが、サンクトペテルブルクにあるロシア国立、「エルミタージュ美術館」。総延長は、25キロメートル。
 世界の美術館めぐりで、ルーブル(パリ)も、ファインアート(ボストン)も、メトロポリタン(ニューヨーク)も、ガードナー(ボストン)も…どれだけ巡ったか数えきれない。
 有名ではないが、米国マサチューセッツ州の北西端に、「ウィリアムズタウン」という田舎町があります。ここに、クラーク美術館があります。ボッティチェリ、ターナー、ゴヤ、ピサロ、シスレー、マネ、モネ、ドガ、ゴーギャンといった巨匠達の作品が充実しています。圧巻はルノワールのコレクションで、30点以上もあります。

 美術館はどこも素晴らしいです。で、エルミタージュ美術館、世界トップクラスの美術館であることは間違いありません。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ジョルジョーネ、ティツィアーノ… イタリア・ルネサンスが目の前にある。これには、身震いがしました。胴震いではなく身震いですから。
エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ、ルーベンス、ヴァン・ダイク。そして、レンブラント。

 ルノワール、セザンヌ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソー、アンリ・マティス…いわゆる後期印象派(19世紀最後の20年間の画家たち)。素晴らしい。ただただ素晴らしい。実は、ロシア旅行の一番の目的が、エルミタージュ美術館でした。4~5年滞在して、ゆっくり鑑賞したい…そんな気持ちにさせる美術館でした。

 写真撮影にうるさいロシアにあって、エルミタージュ美術館はフラッシュを使わなければ写真撮影可(ほんの一部、不許可の場所あり)。太っ腹です。
 おもしろいのは、地下で猫を飼っているところ。何のために?もちろん、作品をネズミから守るため。「エルミタージュ美術館 猫の世話係」という職種はなく、猫好きの職員が自発的に世話しているのだとぉ。