学校間の連携 小高一貫！？

　「中高一貫教育」というのがあります。これには３種類あって…
　１　同一学校型（中等教育学校） 中学校の課程と高等学校の課程を統合した一体の学校。
　２　併設型（中学校・高校） 同じ設置者（都道府県・市町村など）が中学校と高等学校を設置して接続するタイプ。
　３　連携型（中学校・高校） 設置者が異なる中学校と高等学校が連携して教育を行うタイプ。
　これら３種類で、高い成果を上げているのは、「併設型」。どんな成果かって？東大・京大・阪大に何人合格したかってことです。中等教育学校は、成果は見えておりませんが、６年間を見通した教育が出来るのでそのうちある程度の成果は出てくるでしょう。
　どうしようもないのが、「連携型」。これは即座にやめることをお勧めします。なぜかって？連携している高校に魅力がなければ、中学生が喜んでそこへ進学しますか？
「連携中学校から高校へは簡便な試験で選抜する」…こ、これって、低学力の中学生を高校へ入れる救済措置か！？そんなわけで、「連携型」はやめたほうがいい。

　「小高連携」というのが出てきました(別府市）。どうやって小学校と高校が連携するのか？中学校は仲間はずれか！？
高校生が小学校で英語の出前授業を行うのだという。小学生が英語に親しむ機会を増やす一方、高校生が教えることで自らの英語力を強化するのが狙い…。おもしろいとは思うが、その高校生の英語力は大丈夫なのか？まさか、「マイネイムイズ　ヒロユキナカジマ。ユウキャンコウールミイ　ヒロ。えへへ」ってレベルじゃないでしょうね。人の悪口を言うなって？いえいえ、ヒロの場合、大きな声で堂々と英語によく似た日本語で話しましたから立派でした。悪口ではありません。いい雰囲気の入団会見でしたよ。

　別府市の小高連携はまれな例ですが、アイディアを出して学校間の連携を工夫するということは素晴らしいことです。日本中どこでもこのような取り組みが出来ると思います。成果？東大合格者を出すのは無理かもしれません。しかし、地域の絆が深まるという成果が出ることは間違いありません。

　学校間の連携で進めていかなければならないのは、小中連携です。９年間見通した教育が出来る。これは大きいです。問題になっている、小から中への移行も円滑に出来ます。

　広島市が、小学校から高校まで１２年一貫の平和教育に乗り出しました。被爆体験の風化が進み、子どもたちの平和への意識が希薄化しているから。これは、良いですよ。１２年間にわたる「平和教育プログラム」が策定される。「はだしのゲン」も教材として位置づけられている。つべこべ言わせずに実施に踏み切る。素晴らしい！