アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

今年も何とか終えることが出来そう

2012年12月31日 | Weblog
 還暦を過ぎてからは、「ぼけ」との戦いです。1年に数回は、「はっ!ぼ、ぼ、ぼけたかな?!」と、思うことがあります。「思える」と、いうことはまだ大丈夫。本当にぼけたら、自分の行動に疑問などもちませんからね。
 今年意識したぼけの兆候は…

 1 サイフをどこに置いたか忘れて…大さわぎ…。これ3~4回。自分では、全く覚えのないところから見つかるんです…。家内と2人暮らしですから、たぶん家内がいじわるしたのだと思います。家内は、一生懸命探してくれましたが、たぶん演技。なぜなら、探しながら笑っていたから…。

 2 メガネをどこに置いたか忘れて、家内を巻きこんで探した。…なんと、マントルピースの上の古伊万里の皿(200万円相当)の陰にありました。うそです。家内の嫁入り道具(35年前)の茶ダンスの中にありました。安全なところに置こうとして、無意識に茶ダンスの中へ入れたのでしょう。流石です。えっ?どこに置いたか忘れて大騒ぎしたのに、流石はないだろうって?そう、その通りなのです…トホホ。

 「ぼけ」…日本には、色々な「ぼけ」があります。
 1 頭の働きや知覚がにぶくなる「ぼけ」。
 2 寝ぼけるの「ぼけ」。
 3 ぼけーっとするの「ぼけ」。
 4 漫才の、「ぼけ」と「ツッコミ」の「ぼけ」。
 5 写真のピントがぼけているの「ぼけ」
 6 天然ぼけの「ぼけ」。
 これら、意味がそれぞれ違うのですが、漢字で書くと全て「惚け」です。これは日本語にしては手抜きもいいところでしょう!一人称が、「ワタシ」「オレ」「ボク」「ウチ」「オイドン」「ワ」「ソレガシ」…という品揃えの日本語なのに、どうして、「ぼけ」だけ漢字が一つ(「呆け」も「暈け」もあるが、惚けと同じ用法なので、事実上一つ。どの「ぼけ」に、どの漢字を当てるかの使い分けがない)なのか?一人称は、「I」しかない英語だって、senile、vacantly、blankly、blurred、ditzy…「ぼけ」を使い分けています。

 日本語では、「ぼけ」については、細かく追究しないということでしょうか。
 私としましては…、「惚け」は、「惚れる(ほれる)」と、同じ漢字を使うんですよ…。「惚れたら、あばたもえくぼで、見さかいがつかなくなる。わけが分からなくなるから、惚けと同じ」。もうろくがはじまり、サイフやメガネを置き忘れて探す…この状況が、「惚れる」と同じ漢字。これって、趣があるんじゃないかと思います。
 ついでに、「寝惚け」「惚けーっとする」「惚けとツッコミ」「写真はピン惚け」「天然惚け」…みーんな、「惚れる!」。これだな!こうして今年も暮れてゆきます。新年は、どこまでぼけが進むか?期待して日々精進します。なんか…いい年になりそう。