アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

嗚呼、運命 幸運は前から掴め!

2013年04月04日 | Weblog
「運命」…終活する年齢になって、運命のいたずらに翻弄されております。まさか、老老介護することになろうとは…。
 運命の女神さんは、一体どんな根拠で人々へ不運やら幸運やらをあたえるのかねえ。自宅介護は不運かって?幸運とは言えません。全てが認知症老人中心の生活。残り少ない我が人生を、認知症老人に捧げる…。やはり、不運ですかね。

 中華料理屋へ行くと、テーブルの皿に、「フォーチュンクッキー」が載っている。せんべいの中におみくじが入っているアレ。だいたいやね!食べ物の中に、おみくじを入れるなよなーっ!

 フォーチュンは、ローマ神話の運命の女神、「フォルトゥナ(Fortuna フォーチュナ)」からきたもの(つまり、フォルトゥナは英語で「富」を表す「フォーチュン」の語源ということ)。フォルトゥナは、運命の車輪を司り人々の運命を決める。

 で、フォルトゥナのルックスは…
 1 運命を操るための「舵(船の舵)」を持っている。舵の上に、小さな人が乗っている場合もある。・・・運命は舵で操られていた!だけど、どうして船の舵なのか?ウイッシュボーンではダメなのか?ま、そこは詮索しなくてもいいかな。

 2 運命が定まらないことを象徴する不安定な「球」を持っている。というか、わりと大きな球なので、乗っていたり、傍らに置いていたり。・・・運命って、玉乗りのようなものだったのか!そりゃあ不安定だわ!どこへ行くか分からない。

 3 幸運の逃げやすさを象徴する、「羽根の生えた靴」を履いている。・・・えっ?ワラジみたいなものを履いていたって?そ、そうゆうこともあるらしい。水虫の季節(?)は、ワラジでしょう!幸運は、逃げやすい。そうだったのかぁ。女神さんのお力をもってしても逃げやすいのか…。

 4 幸福が満ちることのないことを象徴する、「底の抜けた壺」を持っている…。えっ?ススキ(芒)を持っているのを見た?た、たぶん、「かんざし」にするつもりだったとか?・・・幸運は、満ちない?そんなもんなのかねえ?

 5 チャンスは後からでは掴めないということを表しているために、フォルトゥナには後ろ髪がなく前髪しかない。・・・日本の諺に、「後ろ髪を引かれる」というのがありますが、フォルトゥナの髪から来ていたのか!ローマ神話と日本の諺に関係があったとは!えっ?大分意味が違うって?
 「チャンスは、前から掴む」…いい言葉ですねえ。いただきます。今度の講演の時に使わせていただきます。また、人気が出てしまうなあ。

 不運と、幸運については、よく解りました。早い話が、「幸運は訪れない」と、考えた方がいいってこと。
 フォルトゥナにお願いしたいことがあります。後ろ髪がない頭の上に、「千切れた浮き雲」を載っけてほしい。
 理由?「千切れた浮き雲」。浮き雲→浮雲(ふうん)→不運→千切れた不運。つまり、不運は、千切れる。いつまでも続かないということで…よろしくお願いしまーす。