アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

迫害にも負けなかった「方言」

2013年04月27日 | Weblog
 「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく(石川啄木)」
 NHKの朝ドラ、東北弁全開!だけど、下手くそな東北弁です。所詮は、役者の付け焼き刃。
 主人公の「あまちゃん」は、東北弁も話すが、共通語を話すこともある。そこで、考えられるのは、「あまちゃん」は、自閉症気味の子なのではないかということ。
 どういうことかって…
 「自閉症の子は、方言をしゃべらない」と、いうことが学校関係者では定説になっており、謎とされているのです。あまちゃんは、共通語も方言も話すので、「自閉症」ではなく、「自閉症気味」としました。

 長年の謎が、弘前大学の松本敏治教授によって、「自閉症などの発達障害児は方言をしゃべらない確率が高い」と、結論づけられました。
 松本教授によると…
 (1)本人は方言をしゃべっているのだが、発達障害特有の発音や音韻により方言   らしく聞こえない
 (2)方言の音韻や音調の特徴が障害児の情報処理能力を超えている
 (3)「〜んだなし」「〜だがや」「〜ばい」など方言独特の終助詞を理解できない。   (方言に関係なく、終助詞が使えない。会話で便利な終助詞、「ね」を、使えな    い。←括弧内は、松本説ではない)
 (4)メディアの影響

 そうだったのかぁ!言われてみれば、「なるほど」と、頷けます。つまり、「方言は難しい」ということでしょうか!(そうゆうことでもなさそうですがね)

 何の根拠もないのですが、最近、方言が魅力的なのか、台頭めざましいような気がします。一頃は、「共通語教育と、メディアの共通語の影響で、20世紀中に方言は消える」と言われたこともありました。

 震災からの復興の過程で、東北弁が表舞台で堂々の活躍。お笑い番組では、関西弁が標準言語の様相。名古屋はニャーニャー土佐はチューチュー。

 九州弁はすごかぁ!
 この刺身は食べられん(傷んだりしていて、食べられない)
 犬の肉は食べきらん(苦手な食べ物なので食べられない)
雨が降りよる(現在降っている)
雨が降っとる・降っちょる(先ほどまで降っていた)
 バスが来よる(バスが近付いている)
 バスが来とる・来ちょる(バスが到着している)

 実に素晴らしい。クールです!嬉しくなってきます。方言は衰退させてはなりません。
 その昔、共通語を話させようと、先生が方言を話す子の首に罰として「方言札」を下げた地域もあった。そのような迫害を受けても、方言は生き残り、いま勢いを増している。強いものです。さすが方言、民衆の魂の叫び!えっ?意味が解らないって? 魂の叫びは…「方言には、仲間への帰属意識、他集団との差異化を表す機能、緊張を緩和する機能などがある」と、いうことで…