アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

太平洋ひとりぼっち…ビ、ビア樽で!

2013年04月17日 | Weblog
 アワビ漁に使われていた小型漁船の中で泳ぎ続けること2年余。東日本大震災の津波で岩手県から流出し、このほど米西海岸に漂着した船から、生きたイシダイ5匹が見つかったという
 船が「漂流がれき」となってからも、常に新鮮な海水が流れ込んでいたのだろう。さらにイシダイの餌となる生物が船内に付着していたため、生き延びることができたようだ。それにしてもイシダイの生命力はすごいものである。
 と、いうわけで、シマダイが太平洋を渡った。もっとも、ひとりぼっちじゃなく、5匹ぽっちだったが。

 高校3年生の時、「太平洋ひとりぼっち」の堀江謙一さんが来校して講演してくれました。当時(48年も前の話)、「講演」を聞くのが嫌でした。なぜかって?体育館に座らされて、おもしろくもない話を聞かなければならなかったから。しかし、堀江謙一さんの講演はおもしろかったです。

 ヨット、「マーメイド号」で、西宮を出港し、94日間かけてサンフランシスコに到着。単独太平洋横断に成功した。サンフランシスコでは一躍人気者となった。密入国者じゃないのかって?ノーパスポートですから、確かに密入国。しかし、そこは米国。単独太平洋横断の英雄に対して、密入国の罪などなーんも関係なかった。このときの堀江謙一さん「ノーパスポート、ノーイングリッシュ、ノーマネー」。この、普通の日本の若者ぶり…素晴らしい。

 堀江さんは、単独太平洋横断のあと、ヨット「マーメイドⅢ」号で単独世界一周(西回りに成功。275日13時間10分!
 さらに5年かけて、縦回り地球世界一周航海を達成。
 その後も冒険は続きました。

 おもしろいのは、「ソーラパワーボートで、ハワイ~父島間航海」。さらにおもしろいのは、足漕ぎ(ヒューマンパワー)ボートで、ハワイ~沖縄間航海。嵐の時もあったでしょうが、足漕ぎボートで…!
 「進ぬ!電波少年」で、スワンボートで、インド→インドネシアへ行ったのがありましたが…堀江謙一さんにヒントを得た企画ですねきっと。誰がスワンボートを漕いだのかって?Rマニア(ろっこつまにあ)というお笑いなのですがね…すでに芸人をやめています。知らないでしょうねえ。

 堀江さん、アルミ缶リサイクルのソーラパワーボートでエクアドル~東京間を単独無寄港太平洋横断 という偉業も。偉業と言えば、業務用生ビール樽を利用したリサイクルヨットでサンフランシスコまで4ケ月間にわたる太平洋単独横断の航海も。
 
 このような冒険の数々を成功させたのは…周到な準備の賜か!

 「冒険はいま日本人が試されている課題だ」と堀江さんは言っている。
 この言葉の意味はよく解りませんが、堀江さんが言ってるんだから…課題なんでしょうねえ!