噛むスポーツ選手…スルメで顎を鍛えている…

　二男が高校生の時に、下宿近くの犬に噛まれました。おっとりした息子で、「犬に噛まれたんだけど…病院へ行ったほうがいいかなぁ？」という電話。午後１１時ですよ…！「是非行け」と、言いましたよ。幸い狂犬病にならずに済みました。
　私は、犬にもヘビにもクマにも噛まれたことはありませんが、ケンカで同級生に噛まれたことがありました。手を噛まれたのですが、傷口が黄色く腫れました。「あの野郎、歯から毒を出すのかと思いました。同じ子にエンピツで襲撃されたこともありまして…５８年後の今も、傷跡にエンピツの芯の名残があります。エンピツの芯というのは凄いものです。

　「噛む」という攻撃。これは原始的な攻撃です。ネズミ、ウサギ、猫、犬、蛇、狐、ワニ、カバ、ライオンをはじめとする猛獣…。馬も牛も噛みます。もっとも、パンチ、キック、ヘッドバット、体当たりを武器とする動物は少ない。ほとんどの動物の武器が、「噛みつき」。

　で、「噛みつく人間」、多くはないが少なくもない。
　ウルグアイ代表のスアレス選手がイタリア選手にかみつき、サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ブラジル大会から追放されました。サッカー選手の武器は、「ヘッドバット」「肘打ち」「蹴り」「パンツ引っぱり」かと思っていました。「噛みつき」があるとは知りませんでした。

　スアレス選手は原始的なのかって。噛みつきは、過去にもあるのだそうですから、原始的な攻撃力を色濃くもっている人であることは間違いありません。
　プロボクシング・ヘビー級のマイク・タイソンも原始的かって？かなり、原始的でしょう！なにしろ、対戦相手（ホリフィールド）の「耳を噛んだ」。２度に渡り、耳たぶがちぎれるほど噛んだ。もちろん、失格負けになりましたがね。

　日本人スポーツ選手の噛みつき事件…記憶にありません。
　日本人の食が問題でしょう。噛む回数が減って、あごが弱くなっている。つまり、原始的能力の一つを失おうとしている。初心に返って、スルメ、馬肉、アーモンド等かたいものを食べなければなりません。

　なぬぅ！保育園児で「噛みつき」を得意技にしている子がいるって！そ、その子は、かたい母乳で育ったんでしょう。

　話のオチはなんだって？書き出しでは、集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈変更の閣議決定に踏み切る情勢に「噛みつく政党」がいないということだったんですがね。結局オチない…。「今日は」、ではなく「今日も」、オチなしってことで…。