アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

国民を戦いに巻きこまない国歌

2014年07月16日 | Weblog
 国歌(君が代)を学校の儀式などで斉唱することに反対の人たちの理由として、「歌詞が天皇崇拝だからダメ」というのがあるのだそうで。
 ある校長先生が、先進数カ国の国歌の歌詞を教職員に示したというのです。その内容の「凄さ」に教職員の皆様も、「口(くち)アングリ」だったという。

 例えば、有名な某国の国歌の歌詞は…、
 武器を取るのだ、我が市民よ!
 隊列を整えよ!
 進め!進め!
敵の不浄なる血で耕地を染めあげよ!

 これが、国歌の歌詞ですから!一部ですけどね。続きも長々とあって…
 打ち震えるがいい、暴君共そして反逆者等よ 恥ずべき者共よ
打ち震えるがいい、恩知らずの企みは 報いを受ける最後を迎えよう
国民すべてがお前達を迎え撃つ兵士なり たとえ我等の若き戦士が倒れようとも
大地が再び戦士等を生み出すだろう 戦いの準備は整ったぁ

 まだまだ続くが、割愛。歌詞の最後では国民が戦うのかって?戦闘までは行かないです。さんざん脅して鼓舞して、締めは、「これぞ我々の崇高なる誇りなり」で終わり。

 で、国民が武器を持って進む国歌のお隣のドイツ国歌は…
 ドイツ ドイツ 世界に冠たるドイツ  
 すべての同胞が 団結して 国を保ち続けよう  
 マース川から メーメル川まで 
 エッチェ川から ベルト海峡まで  
 ドイツ ドイツ 世界に冠たるドイツ

 これが、3番まであるうちの1番の歌詞。しかし、1番(と2番)は、国際試合等では歌わない。問題があるから。1番のどこが問題かって?

 「マース川、メーメル川、エッチェ川」は、「オランダ、リトアニア、イタリア」のこと。ベルト海峡はデンマーク。つまり、そこらじゅうの国々を征服してしまうぞーっという内容。これじゃあ、歌えませんよ。

 その点、日本国国歌の歌詞は、国民に銃を持てという扇動はない。侵略するぞーという下心もない。なにしろ相聞歌ですから。相聞歌を国歌にしている粋な国、日本。