国語力？性に対する違和感？

　子ども達に人権に係わる授業をしているのですが、女性の人権については…
　１　男の子のランドセルは黒、女の子のランドセルは赤という決まりはありません。
　２　女子トイレの表示は赤、男子トイレは黒…このような国は、日本だけです。
　このような話から始めています。

　時代は変わったもので…「女性の人権」が、なにやら難しくなってきました。
　自分の性に違和感をもっている子が…日本全国で６００人を超えているというのです。その子たちが通う学校では、「その子が自認する性別の制服着用」や「職員トイレの使用などを認め」、「性別が分かる名前ではなく姓で呼ぶようにして教員や生徒間で共通理解を持つよう努めている」という。
　こんな状況ですから、「女性の人権」についての授業は、性に違和感を持つ子への配慮が必要になってきました。

　たまたま耳にした、小学校の職員室の話題…
　４年生の子がおりまして、男の子の容姿、名前も男の子に多い名前です。バスケットボール部に入っておりまして、練習試合で近くの小学校へ行きました。
　彼は、その学校の女子トイレに入りました…。
　なんと身近に、性に違和感をもつ子がいたのか！これまで、配慮を欠いた言葉がけをしてきたのだろうなあと、後悔しました。
　しかし、引率した先生方の会話が…明るい！？

　小四男子は、ただ単に、漢字が読めなかっただけという。その小学校のトイレ表示は、「女子」「男子」と、黒い塗料で漢字で書いたものだったんだと。
そうなると、彼は性に違和感などもっていないということになる。たしかに、知的に大きな問題のある子。平仮名を読むのもなかなか難しい。
　だけど、「漢字が読めずに、女子便所に入ってしまった」と、言い切れるかどうか。難しい時代になりました。
　女子トイレに入る男の子、国語力の問題か？性に関する違和感の問題か？