人絹なら科学、人権は…？

　ボランティアで人権に係わる授業をしているのですが…理科教員から、「人権をテーマにした理科の授業をしてください」という申し出が！「否」とは言わない私ですが、人権がテーマで理科は…。さらに、「二学期にお願いします」とたたみこまれた…。ここで、「良いですよ」と、言うと、これから数か月それにつきっきりとなる。昨年、「ジョン万次郎」を作り上げるのに、６か月かかりましたから。一つの人権啓発の授業を作り上げるということは大変なこと。

　その場では、「ＯＫ」とは、言えませんでした。しかし、頭から離れない。常に小学校高学年の「人権教室理科編」を考えている…。
　で、ビワ。北緯４３度３４分に住んでいるのですが、我が家の庭にビワがなっている。ほとんど食べてしまいましたが、美味しいですよーっ！木で完熟したビワ！
　ビワが生育するはずがない土地で、ビワを収穫している。これって、理科の授業にならないか？
　ほかに我が家の庭には、「マンゴー」「グレープフルーツ」「アボガド」がスクスクと育っている。もちろん露地にですよ。これは、授業の枕（導入部分）として、かなり有効。
　「人権教室理科編」をやってみようかなという気持ちになってきました。

　問題は、「人権」と「理科」をどう結びつけるか？
　極寒の地でビワ…この陰に人権有り…。
　人権を、「安心して楽しく暮らすことができる権利」とすれば…理科（科学）との結びつきは…全てが結びついている！

　我が畑の菜っ葉…双葉のうちから、虫に食われて消えていく。楽しくないから、人権を侵害されていることになる。農薬で虫をやっつける（私は、一切の農薬を使いませんがね）。これって、理科（化学）のおかげで虫を退治できる。農薬の成分は…人体に有害な物質が多く含まれている。こ、これって、人権侵害。
　人権を守るためには、農薬を使わないこと。おっと、そうなると、虫に人権を侵害される・・・一体どうすりゃいいんだーっ！これって、人権教室理科編になりませんかねえ？
　この線で、もう少し考えてみます。意外に、おもしろいものができるかも。でも、依頼主の理科教員へは、まだ「ＯＫ」は出しません。完成させてから、「授業してもいいですよ」と、言います。用心深いもので。