アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

抗菌人間

2015年12月02日 | Weblog
 抗菌グッズが売れているという。
 旅行すると、どこの誰が使ったか分からない便座に座ること多数(当たり前)。マサカ、尻の皮膚から得体の知れない菌が侵入するとも思えないので、私の場合平気で座りますがね。
 誰が調べたか分かりませんが、訪問先のトイレで便座に触れることに半数が抵抗を感じ、トイレットペーパーで便座を拭く人が4人に1人なんだと。便座に敷く紙を用意しているケースや、便座を消毒する薬品の噴霧器が備えてあるトイレも。尻の皮膚から細菌が入る心配をしている人が多いってことかねぇ(これ、ボケですから。念のため)。

 日常、不潔大好きな人も、世の中の清潔意識のあおりを受けて抗菌グッズを買うんだろうなあ。世の中、「無臭、潔癖志向」だもんね。加齢臭など、かぐわしいと思うんだけど、若者は近寄ってこないもんね。その点、幼児、児童はカワイイです。加齢臭など全く気にせずまとわりついてくれます。時々、「なんか、変な臭いがする」というガキもおりますが、「気のせいでしょ!」と、取り合わないようにしていますがね。

 さて、抗菌は、殺菌でも滅菌でもない。殺菌・滅菌は、菌を死滅させる。抗菌は除菌とも違うみたい。除菌は、「スポンジ除菌」という言葉があるように、限られた空間から菌を除去すること。
 抗菌というからには、細菌の増殖を抑制する…菌と抗争するんですよね?つまり、負けちゃうこともある。
 抗菌テーブル、抗菌机に始まって、電車では抗菌つり革、病院には抗菌スリッパ、エレベーターには抗菌ボタン。家電製品のほとんどが抗菌。抗菌砂場砂(砂場の砂に抗菌加工してある)まで。世の中、見渡すと、抗菌製品だらけですね。そのうち抗菌人間も出るんじゃないか。

 抗菌…菌と抗争しているところを見たいんだよねえーっ。抗菌テーブルの上にこぼしたものを食べたら、体内に、「抗菌菌(抗菌加工の菌)」が入って、副作用を起こすんじゃないか…。よくわからんものがはびこっていますなあ。防臭剤だって、健康によいとは思えないんだよなあ…。 加齢臭は生きている証拠なんだから、あえて戦いに引きずり出さなくてもいいのにね…結局ここかぁ。