アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

3億円事件の容疑者の元候補者

2015年12月11日 | Weblog
 学生時代、東京都府中市清水ケ丘という所に住んでおりました。最寄りの駅は京王線の「多磨霊園」。
 本物の大学生でしたが、大学がずーっとお休み…一体どんな大学なんだって?有名大学ですよっ!(ムキになることなかったね)。今は「難関校」になっていますが、当時はぁ…。ずーっとお休みの理由は、「全共闘」が大学を一年間封鎖して…機動隊が入って全共闘を排除。そのあと大学側が1年間ロックアウト…その間の2年間、大学はお休みでした。

 おかげさまで、大学では習えない勉強を、大学がお休みの2年間がんばりました。「英会話学校」「旅行(沖縄を除く46都道府県に足跡を記しましたよ)」「アルバイト」…。えっ?大学は卒業できたのかって?もちろんです。4年生の大学が2年間お休みでしたから、残りの2年間をめちゃくちゃ勉強して、卒業に必要な単位を取りまくり、優秀な成績で卒業!「優秀な」の部分はウソですがね。

 1968年12月10日には、山手線「高田馬場」駅近くの「紙屋」でアルバイトをしておりました。仕事の内容は、「大きなダンボールを運ぶ」というもの。ダンボールは重いです。それに、切り口がカミソリのように鋭いので素手では手が切れる。だから軍手をはめる。軍手ではダンボールが滑る。持ちにくいので余計な力が必要となる。疲れる。軍手を外してしまう。手が切れる…このように、紙屋さんのアルバイトはきついのです。出血サービスしなきゃならない。

 12月10日、昼休みは、疲れて皆さん仮眠…その時、ラジオのニュースが大騒ぎ…!東芝府中工場従業員のボーナス3億円を積んだ輸送車が、偽の白バイ警官にまんまと奪われたという。
 「私は、紙屋さんでクタクタになるまで働いて、日当が2千円。偽の白バイ警官は、数時間で3億円。なんなんだ?!」
 この段階では、このあと私の身に、「笑える災難」が降りかかってくることなど知るよしもありませんでした。

 そして…私の家に、刑事が来たのです。なにしに来たのかって?刑事が御用聞きに来ますかっ!
 「3億円事件の犯行現場から半径○km以内に住んでいる、18歳~○○歳の男で運転免許証を持っている人全員のアリバイを調べている」とのことでした。
 「高田馬場の紙屋でアルバイトをしていました」と、答えました。刑事は…
 「また、聞きたいことができたら来ますから」と、帰って行きました。

 私は笑いが止まらなかったですよ。20年そこそこの人生とはいえ、刑事に尋問されたのは初めて!嬉しかったです。翌日は、会う人、会う人に…
 「3億円事件の容疑者の候補者になったよーっ!」
 「本物の刑事さんが訪ねてきたんだよーっ!」
 ヒーローの気分でした。

 毎年、12月10日には、3億円事件の容疑者の候補者になったという過去の栄光を思い出すのです。栄光じゃないだろうって?犯罪とは無縁の暮らしをしてきました。そんな私にとって、あの有名な3億円事件の容疑者の候補者になることができた。(単に府中市に住んでいただけなんですがね)これは、栄光でしょう!犠牲者が出なかったからこんなことが書けるんですがね。えっ?3億円盗まれた犠牲者がいるだろうって?保険に入っていたから、大丈夫でした。
 だけど、3億円事件の真犯人、どこでなにをしているんでしょうねえ…?

いいことを言ったからには実行しなければね!

2015年12月10日 | Weblog
 初めて見ましたぁ!日本のテレビのレポーターがマスクを着けて中継していたんです。北京からの中継だったんですがね。背景の街並みが灰色にかすんでいました。焦げ臭い臭いが漂ってきそうな…。北京市内を行く人たちも、ほとんどがマスク着用。
 で、スモッグがあまりにもひどいので、最も深刻な大気汚染が予想される「赤色警報」が発令された(青→黄→橙→赤の順番なのだそうで)。この警報、2013年から運用されているらしいが、赤色が出されたのは初めてなんだと!見栄っ張りで、自国に不利なものはなんでも隠そうとする中国で、なりふり構わず「赤色警報発令」…いかに深刻な事態かが分かります。そんな中、日本へニュースを流さなければならないレポーター…マスクをせずに、肺を真っ黒にしながらライブ放送するか?マスクをして放送するか…結局、「マスク」を選択した。あらら…。

 マスクになにやら付いていたので、「声が隠らない仕掛け(マイク?)」をしていたのでしょう。それでも、声はクリアではありませんでしたがね。そのスモッグ…日本に来るんですよねぇー…。日本でテレビのレポーターがマスクを着けて中継する日…来てほしくないですね。善良な国民もスモッグで肺を満たす日ってことですから。

 COP21…パリで開催中ですが…。COP21は、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議の略称(Conference of the Parties)。はずかしながら…COP15は、コペンハーゲンで開催されたのですが、私はてっきり、COPは、 Copenhagen(コペンハーゲン)の略と思い込んでしまいまして…COP16がカンクン(Cancun:メキシコ)で開催されたとき、「なんでカンクンでCOP16なんだ!CAN16だべ!」と、言って笑われましたけどね。無知ってこんなもんです。
 COP21の最大の要件は、二酸化炭素(CO2)の三大排出国…中国、米国、インドがどう出るかですね。
 同情するのはおかしいが、中国は削減目標を早々とアピールしていたんです(国内総生産当たりのCO2排出量を2005年比で60〜65%減らす。一次エネルギーにおける非化石燃料の割合を約20%に増加するなど4項目の目標を掲げた)。何事もなければ、「いいぞ!中国!」「よっ!大統領!」と、なったところですが…あ、あ、あ、赤色警報!皮肉なものです。
 COP21の中国代表団、フランス国民の感情を逆なですべく全員マスク着用…自分たちはこのような暮らしをしているんだぞという…アピールになってないね。まあ、破れかぶれでいいと思いますがね。中国は、早々と出した削減目標を変えるだろうかって?た、たぶんね…

うちお金がないからノートが買えない…

2015年12月07日 | Weblog
 法務省関係のボランティア活動が一段落しましたので、12月に入り、学習支援で小学校へ行く時間を増やしました。と、いっても週に2~3日ですがね。5年も続けているので、すっかり顔なじみの子もおります。
 3年生の算数の授業に入りました。ヤマトくん(仮名)が仏頂面でおりました。ノートの最後のページまで使ってしまい、裏表紙のほうに二等辺三角形の作図をしていました。
 「ヤマトくん、ノート買ってもらわなきゃね」
 と、私が言いました。このセリフは、私が結構気に入っているセリフ。ほとんどの子の返答は…
 「うん、今日買ってもらう」です。そこで私がいいことを言うのです。
 「ノートを使い切るということは、一生懸命勉強したということ、おうちの人も喜んで買ってくれるよ」…どうです!心温まる会話でしょう!
 中には、「うん、もう買ってもらったの!持ってきているよ、ほら!」と、真新しいノートを見せてくれる子も。そう言う子にも、「おうちの人、喜んで買ってくれたでしょう!きみの頑張り、本当に素晴らしいね」と、鳥肌が立つようなことを言います。選挙にでも出るのかって?あ、あのね、小学生にはまだ選挙権がなぁいぃのぉ!

 さて、ヤマトくんに話を戻します。私と、ヤマトくんの会話…
 「ヤマトくん、ノート買ってもらわなきゃね」
 「うーん…。昨日、お母さんに算数のノート(書くページが)なくなるんだけど。と、言ったんだけどね…うちにはお金がないから、ノートは買ってあげられないって…」
 「(動揺して)そ、そうか、そうなのか。ノ、ノートは必要だよね…(シドロモドロ)」
 
 これ…どうなってんの?子どものノートも買えないほどの生活困窮世帯だったのか?まさかその母親、スマホのゲームやってんじゃないでしょうねえ…。スマホのゲームぐらいいいじゃないかって?冗談じゃない。スマホはすぐに解約して、来月にはノートを買ってあげられるようにしてほしい。「子どもの貧困」という、下水に流したい言葉があります。子どもが貧困なワケがない。ストリートチルドレンでもあるまいし。保護者が遊興の為に少ないお金を使ってしまうから、こどものノートが買えないという構図なのです。
 ヤマトくんの隣の席の子は、転校してきたばかり…?
 「私は、アンティークマン。君の名前を教えて?」
 「ボクは、サカモトじゃなくて三村翔太(仮名)。また、ママの旧姓に戻っちゃった」
 ま、また戻った?つ、つまり、翔太くんの母親は…少なくても二度は旧姓に戻ったことがうかがえるセリフ。翔太くん…十歳で、すでに二度ほど修羅場をくぐってきた…。ノートは、買ってもらえるかなあ…。

子の命より魅力があるのか…

2015年12月06日 | Weblog
「振興局長からたのまれてしまって…アンティークマン!川柳を一首作ってよ…自分は川柳がなんたるものかすら分かっていないもんで…」と、頼まれました。もちろん、即座に引き受けました。頼まれたら100%引き受ける…これが、私のモットー!
 私に頼んだ人は、「ケータイ、スマホに関する川柳コンクール」への応募を振興局長から依頼された。自分は川柳など作れないからというワケで、私に「おはちが回った」というワケ。それにしても、応募作品を集めるのに振興局にノルマでも課せられているのかねえ?
 とりあえず、大急ぎで一句作って手渡してきました。どんな川柳を作ったかって?

 スマホのゲームに夢中になって、危険な動きをしている子(1歳ぐらい)に見向きもしない若い母親を見て、そのまんま川柳にしたもの…
 「ママスマホたまにはボクも見てちょうだい」
 入賞したのかって?あれから1か月、なんの連絡もないからもちろん落選でしょう。

 生後16日の長女の泣き声がうるさいとゴミ箱に押し込め、さらに別のゴミ箱を逆さにかぶせて窒息死させた親が…!傷害致死の疑いで逮捕された。23歳の無職の父親と17歳の母親。長女をゴミ箱に閉じ込めて、1時間半ほどスマホのゲームなどに興じていたという。

 このところ、毎日のように乳児、幼児が虐待で死なせられるニュースが…。虐待死は、平成19年以降100件前後に減っていたのですが…このまま行きますと平成27年の虐待による子の死は…150件を超えるかも。

 子殺しの親たちのバックグラウンドが皆違うので、原因を特定することなどできるはずもない。なーんも考えず…というか、考える能力がない。スマホのゲームが原因…これは…その通りかも知れませんね。
 死なせておいて、「殺すつもりはなかった」「死ぬとは思わなかった」。おまえらは第三者か?!ゲームを死体だけだべ!もっとも、第三者の意味も分からないでしょうがね。第一次反抗期の赤ちゃんがそのまま大きくなって…成り行きで子を作って邪魔になって…。100年経っても同じことが繰り返されていることでしょう。独裁国家にでもならない限り、このような事件を防止する手立てはないです。

 独裁国家ならどうなるんだって?まず、スマホゲーム廃止令。そして、「殺すつもりはなかった」も「死ぬとは思わなかった」も、なんの酌量の余地もなく片っ端から重刑に処すのです。子殺し予備軍の親たちは、ビビリマクルから子殺しは減るなんてもんじゃない。
 独裁国家でなくてもできるだろうって?できないでしょう、今の日本…被害者やその家族が二次被害を受け、加害者が大手を振って歩くことができるのですから。

 スマホのゲーム…これから先、一体、何人の子を死なせることになるのかなあ…。

うーん!漢字が多い…

2015年12月05日 | Weblog
 織田信成文学修士をテレビで観る機会が多い。ニュース番組から、バラエティ番組から、スポーツキャスターから、CMにも多数出演。どこの誰だって?元フィギュアスケート選手なんですけどね。「サルコウ(猿公とは無関係)の織田くんか」って?そうです。
 文学修士はないだろうって?修士様なんだからしょうがないでしょ!織田信成さんは、「関西大学大学院文学研究科博士前期課程総合人文学専攻身体文化専修修了。学位は修士(文学)」なんです。漢字の羅列っ長っ!学歴を紹介するのに、漢字が33ですよ!さすが、文学修士!

 その、織田信成文学修士が、織田信長の子孫という話はあまりにも有名。系図によると…
 「初代織田信長→二代信高→三代高重→四代一之→五代信門・・・中略・・・ 十三代豊春→十四代重治→十五代信義…で、信成は次男」
 ※二代信高というのは、信長の後継という意味の二代ではなく、織田信成さんの初代を信長とすれば、二代目が信高ということ。史実としての信長の二代目(清洲会議で決まった)は秀信。幼名三法師。
 二代信高は、信長の八男。ちなみに…信長の子といわれている男子は12人…。十二男(じゅうになん)までいたらしい。女の子もたくさんいたようです。

 織田信成文学修士が、織田信長の子孫ではないという論を展開しようとしているのかって?とんでもない!「家系図」などというものは、誰でも勝手に作ることができるものですから、文学修士様が織田信長の子孫であろうがなかろうが全く興味がありません。
 ただ…織田信成文学修士のご先祖様なんですが、私はてっきり信雄(のぶかつ)だと思っていました。この度、信高の子孫だったと知って…少々「?!」でした。今も日本に続いている織田信長の血筋は、「信雄」の子孫しかいないと思い込んでいたもので…。まさか、信高の子孫がいたとはね。

 信雄はあまり耳にしないって?織田信長と長男の信忠が本能寺の変で討たれたため、重臣たちが織田家の家督相続人を決めた清洲会議。ここで後継に選ばれたのは、羽柴秀吉が推挙した信忠の遺児、三法師でわずか3歳だった。柴田勝家(織田家筆頭家老)が推したのは三男の信孝だった。つ、つまり…信長の二男信雄は、誰にも担がれることがなかった。これ、おもしろいでしょう!私は、秀吉も勝家も、「信雄を信長の後継にすると、自分たちの思い通りにならない」と判断したんじゃないかと思っていますがね。なかなかの策士だったらしい。

 で、秀吉と勝家が戦った「賤ケ岳(しずがたけ)の戦い」で、信雄は信孝にいちゃもんをつけて切腹させているんです。信雄は、秀吉についてみたり、家康についてみたり…よく言えば時代の趨勢を読んだ。悪く言えば、なりふり構わぬ日和見主義者。それが幸いしたのか、信長の子で、江戸時代に大名として生き残ったのは信雄ただ一人。だから、てっきり文学修士は信雄の子孫かと…。うーん、漢字が多い文章でしたぁ。

学生全員が詐欺に騙されない自信がある大学

2015年12月03日 | Weblog
 久しぶりに大学で講演させていただきました。それは、すでに書いただろうって?そ、そうなんですがね。…講演させていただいた大学は、以前講座を持たせていただいたり、講演させていただいた、都○○科大でも、筑○大学でも、東○○芸大学でもありません。だったら、東京大学か京都大学なのかって?そ、それほど有名じゃない…「こ、こ、高齢者大学」なんですがね…。そんなの大学じゃないって?コラコラ!大学にはちがいないでしょ!駅弁大学であろうと、マンモス大学であろうと、有名大学であろうと、定員割れ大学であろうと、大学は大学なのです。

 で…高齢者大学の学生さんで、「特殊詐欺に騙されるんじゃないかと心配している人は・・・ゼロ!」皆さん、自信満々。何を根拠に騙されない自信を持っているのか?!失礼ながら、「自分はボケちゃいない、しっかりしている」という幻を持っているからでしょう。

 特殊詐欺対策本部によりますと…「平成27年上半期の被害については、認知件数995件、被害額約33億9,984万円」。
 騙されない自信満々の人が、コロリとだまされていると思われる数字です。それにしても、およそ34億円の稼ぎ…詐欺師にとって、大変魅力的な市場でしょう。

 私は大学生の皆さんの自尊心を傷つけるようなことは言いません。つまり、「えっ?騙されない自信があるって?そーゆー人が騙されるんです!」などとは言わないってこと。このセリフでは完全にフラストレーションを増殖させてしまいますからね。で、なんと言っているか…

 「いいですかぁ、子どもさんやお孫さんから電話がかかってきて、非日常的な話題が始まったら必ずこう言ってください。『なんか大変な話みたいだから…忘れないように録音するからちょっくら待ってな。えーと、録音ボタンは…ああ、これこれ、スイッチオンっと。ハイ、いいよー』このセリフ紙に書いてください。紙は、家の電話機の前に貼ってね。みんなで一回練習しましょうね。イチ、ニイ、サン、はい!『(唱和)なんか大変な話みたいだから・・・…』」

 特殊詐欺のほとんどが電話経由。被害を未然に防止するのは、犯人からの電話を遮断することです。そう考えたので、大学での講演中に、「電話を録音しますよ」を唱和していただくわけで…効果があったかどうかは知りませんが、私の講演後、大学生が住んでいる町では特殊詐欺被害が出ていない。

 私のアイディアを横取りしたわけではないでしょうが、「特殊詐欺撃退機」なるものが市販されています。高齢者世帯にこの「特殊詐欺撃退機」を無償で貸し出す市町村もあります。
 仕組みは、「特殊詐欺撃退機」を固定電話に取り付けると、「撃退機」が電話をかけてきた相手に、「特殊詐欺の被害を防止するため通話を録音しますよーっ」と警告してくれる。
 自分で言わなくても、機器が言ってくれるって事ですね。脅しだけではなく、実際に録音もする!警告のメッセージを経ないと電話はつながらない。これ、いいですよ。犯人は、「こりゃ、まずい!」と、電話を切りますよ。撃退機は高価なのかって?知れる範囲では、1万円前後。

 機器が入手できない人は、自分で、「なんか大変な話みたいだから…忘れないように録音するからちょっくら待ってな。えーと、録音ボタンは…ああ、これこれ、スイッチオンっと。ハイ、いいよー」と、言えばいいわけで…。

 高齢者に小芝居をさせるのかって?そうですよ!相手(詐欺師)が大芝居を打ってきているわけですから、こちらはせめて小芝居で返さなきゃね。うーん、今日のオチはまずまずかな。

抗菌人間

2015年12月02日 | Weblog
 抗菌グッズが売れているという。
 旅行すると、どこの誰が使ったか分からない便座に座ること多数(当たり前)。マサカ、尻の皮膚から得体の知れない菌が侵入するとも思えないので、私の場合平気で座りますがね。
 誰が調べたか分かりませんが、訪問先のトイレで便座に触れることに半数が抵抗を感じ、トイレットペーパーで便座を拭く人が4人に1人なんだと。便座に敷く紙を用意しているケースや、便座を消毒する薬品の噴霧器が備えてあるトイレも。尻の皮膚から細菌が入る心配をしている人が多いってことかねぇ(これ、ボケですから。念のため)。

 日常、不潔大好きな人も、世の中の清潔意識のあおりを受けて抗菌グッズを買うんだろうなあ。世の中、「無臭、潔癖志向」だもんね。加齢臭など、かぐわしいと思うんだけど、若者は近寄ってこないもんね。その点、幼児、児童はカワイイです。加齢臭など全く気にせずまとわりついてくれます。時々、「なんか、変な臭いがする」というガキもおりますが、「気のせいでしょ!」と、取り合わないようにしていますがね。

 さて、抗菌は、殺菌でも滅菌でもない。殺菌・滅菌は、菌を死滅させる。抗菌は除菌とも違うみたい。除菌は、「スポンジ除菌」という言葉があるように、限られた空間から菌を除去すること。
 抗菌というからには、細菌の増殖を抑制する…菌と抗争するんですよね?つまり、負けちゃうこともある。
 抗菌テーブル、抗菌机に始まって、電車では抗菌つり革、病院には抗菌スリッパ、エレベーターには抗菌ボタン。家電製品のほとんどが抗菌。抗菌砂場砂(砂場の砂に抗菌加工してある)まで。世の中、見渡すと、抗菌製品だらけですね。そのうち抗菌人間も出るんじゃないか。

 抗菌…菌と抗争しているところを見たいんだよねえーっ。抗菌テーブルの上にこぼしたものを食べたら、体内に、「抗菌菌(抗菌加工の菌)」が入って、副作用を起こすんじゃないか…。よくわからんものがはびこっていますなあ。防臭剤だって、健康によいとは思えないんだよなあ…。 加齢臭は生きている証拠なんだから、あえて戦いに引きずり出さなくてもいいのにね…結局ここかぁ。

他の人が作ってくれた料理に関する「提案だ」

2015年12月01日 | Weblog
 2年ほど前、ベネッセの調査で、「小学生の25%が他人の作ったおにぎりに抵抗がある(市販のおにぎりだって、他人がつくったものなのに、それには抵抗がないんだと)」というのがありました。理由は「汚い感じがする」「ばい菌があるかも」。
 10人ほどの昼食での「おにぎらーず」の話題から、他人の作ったおにぎりをいやがる子たちの話になったんですがね。この話に色黒の沖縄県名護市出身者(以下、島くん)が顔色を変えました。色黒でも、顔色の変化は分かるものなのですねえ。
 島くんは、「人が作ったおにぎりが汚いとか、ばい菌がとか言う人は沖縄に来るな!」というのです。自分の語気にさらに興奮して、暴れそうな勢い。沖縄空手の経験者なので、暴れられるとめんどう。「マア、マア」と、なだめましたがね。

 なぜ島くんが怒り出したか?沖縄では、手の脂が染み込むくらいに愛情を込めて料理することを大切にしているんだと!作った人の手の脂が染み込んだおにぎり…作ってくれた人の心が感じられて、おいしさが増す…それを汚いとか細菌が付いているとか言うやつは、沖縄に来てほしくない。

 これは、島くんの圧勝でしょう!私は、この話に感動・感激・感涙です。食べるということは、「命をつなぐ」ということ。料理を作るということは、命を分かちあっていることと言っても決してオーバーな表現ではない。「手の脂=心」なのです!
 で、この「手の脂が染みこむくらい愛情が込められた料理」のことを、「ティーアンダ」というのだそう。由来は、「手脂→手の脂だ→ティーアンダ」。

 世の中の人よっ!「他人が作った料理がウンヌン」などと、二度と言わないでください!
 これが私の提案だ(ティーアンダ)。…今日はオチが決まったね!