おやつ堂 のあ in 黒部・宇奈月

黒部・宇奈月のちいさな手作りお菓子屋「おやつ堂 のあ」の日々あれこれそれこれぶつくさ日記。今日は何を書こうかな***

猟師にはなれないけど

2018-12-19 18:19:00 | おやつ堂 のあ
本屋さんでついつい
そう
ついつい自然栽培のバックナンバーがあって
本当は
最新のうかたまと自然栽培の本を買うつもりが
手には6冊。。。
知らないことが多いから勉強しないとね。。。

ついつい6冊。。。



最新の自然栽培の本に

80歳のプロ猟師に聞く
動物の棲める山への思い

という記事がありました。

ツノがいっぱい。
動物愛護精神が強い方には残酷な写真かもしれませんね。
けど
表面的なことだけで判断するのではなく
相手を理解する事はとても大切な事。

「長いこと猟師をやってきて思うのは、いま、国や県がやっている有害鳥獣駆除などの獣害対策は、〝殺すための事業〝だということ。数を減らすことが目的になり、良い肉を獲ろう、肉や皮を大事に無駄なく使おうという気持ちが疎かにされている。報償金のために尻尾や前歯を切られたあと、山に捨てられる動物たちのすがたは見ていられない。なぜ資源として考えないのか、強く訴えたい」


杉本さんは、駆除で獲ったシカやイノシシも、自身の手でていねいに処理し、見事な肉にする。これまでに何千頭ものシカやイノシシの命をもらってきた。クマも30頭は獲った。生きものの命をもらうのが猟だから、無駄にすることなく、真剣に取り組まなければならない。それが信念だ。
そして
駆除だけではなく山づくりこそ急務だと指摘する。
「私が子供の頃、この山にはクマがいると村のお年寄りから聞いたことはあったけど、実際に見た人はいなかった。人のいるところに出てくる必要がなかったからです。シカもイノシシも、里に出なくても山で生活できていた。
ところがいまは、山のてっぺんまでスギやヒノキが植えられて、エサも隠れ場所もスッカラカンだ。戦後70年の間に動物が棲みづらい山にしてしまったことに気づいて、山に帰れるようにしてやらなきゃいけない。私が村でやろうとしているのはそれなんです」


この職業猟師の杉本さんのお父さんも猟師だったそうですが、子供の頃お父さんについて山に入ると、お父さんは山を歩きながら実のなる木の苗木を見つけては別の場所に植えていたそうです。

本来の猟師とは、いただく命に尊厳を持って向き合うこと、そして動物たちが棲みやすい山を作っていくことができて初めて猟師といえるのかもしれませんね。
銃の扱い方だけを教えるものではないのです。

今、ジビエも少しづつですが広がり始めているような氣がします。
駆除で獲った動物のほとんどは破棄処分されるそうなので生かされるのはいいことなのかもしれません。
ただ、本来は動物の数云々を私たち人が管理できるものではないこと
里に降りてくるには理由があることを
忘れてはいけないように思います。

間違ったのならやり直せばいい

動物たちが棲める山づくりが何をおいても優先する事項のような氣がしました。

ジビエに関しては少し危惧していることがあって
今現在は破棄処分するぐらいなら資源として活用するのはいいとして
もし、
これからジビエの需要が急速に高まると
捨てるぐらいなら活用であったことが
供給量が足りなくて
そのために獲ることになるのは避けたい未来です。

動物を殺すのは可哀想

そんな感情論ではみえてこない大切なことが
現場には存在します。
もちろん本を読んだだけでもわからない。
だから軽々しく表面的な事柄だけで
物事をみるのは浅はかなことだと思うのです。

先日お客様からシシ肉を頂きました。
有り難くエネルギーに変換したいと思います。
ありがとうございます