ピンチはチャンス！

わがアルビレックスは、明日はホームで首位・柏を迎え撃ちます。ところが不運なことに、永哲（チョ・ヨンチョル）とブルーノ・ロペスの両エースが、ケガのために欠場なのであります。

オーマイガッ！

って普通だったら天を仰ぐところなのでしょうが、ここのところの黒崎アルビを見る限り、心配よりもワクワク感の方が勝っているのであります。もちろん、ヨンチョルとブルーノの欠場は痛いです。ですが「今こそチャンス！」とばかり、自分をアピールしようと虎視眈々と先発の座を狙っている選手達の存在が楽しみだからであります。

前節の大宮戦で、序盤にいきなりヨンチョルが負傷退場したことにより急に出番が回ってきた木暮が、すばらしいパフォーマンスを見せたことは記憶に新しいところ。明日も左サイドハーフは木暮で決まりでしょう。そしてブルーノの穴を埋めるのは、Ｊ初先発の川又でしょうね。今までにも途中出場で惜しいシーンを何度も見せていた川又が、大爆発するかもしれないと思うとワクワクします。

黒崎監督もなかなかニクいというか、味のある演出を前節の大宮戦でしましたよね。だって後半も残り時間が気になり出した頃に、「そろそろ川又が出るだろうな」という多くの予想を覆しての宣福のＪデビュー。当然サポーターもマスコミも「酒井兄弟そろい踏み」と注目します。おそらく川又は口には出さなかったでしょうが、後輩である宣福の出場は悔しかったはずです。その内に秘めたエネルギーを川又が爆発させる場面を、ちゃんと明日の柏戦にもってくるあたり、黒崎監督は知将というか名将であります。

実際、今までの多くのサッカーチームの歴史を紐解いてみても、あるレギュラー選手のケガや移籍によって代役で出場した選手が、素晴らしパフォーマンスを発揮してレギュラー定着を掴み取るっていうケースは少なくありませんしね。アルビにおいても、黒河のケガでレギュラーを奪い取った東口、千代反田の移籍でセンターバックの座に君臨した千葉、石川のケガによる出場で素晴らしいパフォーマンスを見せている大輔などなど、例はいくらでもあります。

もしこれで明日、木暮や川又の活躍でアルビが勝利するようなことになると、もはやアルビレックスは手がつけられない状態、「けっちらせ」の世界に入り込んじゃいます。

あぁ…なんかワクワクするなぁ。