今シーズン発売されたプレビューは既に4冊。幻のゲームとなった3月12日号と3月16日号も無事ゲットし、まとめ読みをしてGWを過ごしている八百政であります。
今年の企画で特に「いいなぁ…」と興味深くボクが読んでいるのは、「ベテラン選手が若手選手にズバリと言いたいことを言う」という「物申す!」のインタビューコーナーです。3月16日号では内田潤選手が川又堅碁選手に「空回り堅碁!」ときつい一言。4月24日号では小林慶行選手が酒井高徳選手に「気持ちが落ちている時にすぐわかるぞ!」と精神面の弱さを指摘。それぞれベテラン選手の厳しい言葉から後輩への期待や願いが伺われ、読んでいるボクらも「いい人間関係だからこそこういう企画ができるんだよな」と感心しております。ボクらの職場もこうありたいものです。
さて、今回の5月3日号の「物申す!」は、ウッチーと岩崎陽平選手のインタビューでありました。ところがこのインタビューの直前の練習で、岩崎選手がバックパスを奪われてそのままゴールを決められるという致命的なミスを犯し、ウッチーはそのミスに激怒。岩崎選手はその直後にメニューから外されピッチの脇で立たされていたという、ビミョーなシチュエーションの下でこのインタビューは行われたのであります。
ウッチーの岩崎選手への檄は厳しく、インタビュー内容から岩崎選手の落ち込みや自己嫌悪の様子が伝わってくるようでした。「プロは厳しい」と感じるやり取りもありました。「なんでそこで『頑張ります』と言わないの!(怒)」「ちょっとしっかりこの顔を撮っておいてくださいよ!この顔している時はダメなんです!」など、ウッチーが本気で怒っている様子がインタビュー記事から伝わってきました。しかしウッチーの言葉の背景には先輩としての岩崎選手への期待や温かな気持ちが溢れており、厳しい言葉の裏に"いい人間関係"を感じたのも事実です。「近々、俺の家に集合な。そんなウジウジしていたら、うちの嫁さん恐いからな。」など、ウッチーの面倒見のよい性格と落ち込んでいる岩崎選手への気遣いが感じられました。
岩崎選手がこれからJリーグで活躍をした時、きっと「あの時の内田先輩から叱ってもらったおかげです」ってことになるんでしょうね。美談であります。こういうベテランと若手の間に厳しいことをきちんと言える関係、しかもそれが厳しさだけでなく温かさや信頼関係に基づいている関係があるアルビレックスは、「チームとしていいムードなんだろうな」とボクは思います。もしピリピリした険悪なムードが少しでもあれば、こんな特集記事を企画できるはずありませんものね。
さて、次回「物申す!」のは誰かな?大島か勲あたりでしょうかね?
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