岡本將成選手の、水戸ホーリーホックへの期限付き移籍が発表されました。昨シーズンの8月からJ3の鹿児島ユナイテッドFCへ期限付き移籍したのと同時期のこのタイミングで、今シーズンはアルビと同じJ2水戸へ2年連続の期限付き移籍です。
クラブの公式HPの掲載されていた將成のコメントです。「チームが昇格争いをしている中、期限付き移籍という決断をしていいのかすごく迷いました。しかし、一人のサッカー選手として試合に出たい想いが強く、移籍を決めました。再びシーズンの半ばでの移籍となりましたが、後悔はありません。アルビレックス新潟のJ1昇格を応援しています。僕も頑張ってきます!半年間ありがとうございました!」
將成のコメントを読むと、「行ってきます」というよりも「お世話になりました」っていう印象を受けます。きっと相当な覚悟の上で(おそらく心情的には退路を断って)、今回の水戸への期限付き移籍の決断をしたのだろうと思います。
ボクらサポーターにしてみれば、至恩・秋山・將成・藤田の高卒ルーキーの同期4人(中でもアルビユース出身の3人)が、「揃ってビッグスワンにピッチに立ってほしい」とか「将来のアルビレックスを背負ってほしい」とかって思っていますが、選手にしてみれば「そんなに長くないサッカー選手としての生活の中の貴重な1年」を、「ゲームに絡むか絡まないか」というのは自分のサッカー人生にとって極めて重要な要因です。
もちろん、現在アルビで不動のCBとして活躍して絶対的な安定感を発揮している、舞行龍と千葉ちゃんの存在は大きいです。しかし、彼らには年齢的にやや不安があるのは事実だし、ケガや累積警告による戦線離脱の可能性もあります。しかし、CBのバックアッパーのファーストチョイスは將成ではなく史哉であり、SBもこなせる大卒ルーキーの遠藤の存在もあります。いろいろな要因を総合的に考えた上での將成自身の今回のこの決断の背景には、「自分は成長している!」「チャンスがあれば絶対にやれる!」という確かな自信もあるのでしょう。
將成、行ってらっしゃい。そして、必ず新潟に戻ってきてほしい。来シーズン、J1の舞台で一緒に戦いましょう。一回りも二回りも大きく成長して、帰ってきてほしいと思います。