おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

海外では

2019年08月10日 | 苦手なことがある子供たち
この話題を書くことはもうないと思っていました。

私がブログを書き始めるきっかけになった発達障がいについてです。
この子供たちに出会うことが多かったのが2004~2011年。

この子供たちについて書いた頃は今と違い、ピアノのレッスンでどのようなことができるか全く情報がありませんでした。

発達障がいに関した本を図書館で借り、そこにあるものはほぼ読み尽くしました。
このような生徒さんがいる時は何故かそのような生徒さんのレッスンをしている先生に出会うものです。
どのようなレッスンをされているか、最初に読むと良い本も教えて頂きました。

しかし一人一人出来ることは異なり、決まったパターンはありません。
学校の先生が工夫されていることを随分と参考にさせて頂きました。

日本では発達障がい支援法が施行されたのが2005年。
理解や支援が広がると期待しましたが、実際は学校の先生でさえこの子供たちを理解していないと感じることが少なくありませんでした。

この分野は世間が知り初めてまだ10年位ですので、新しい情報が更新されていて、私が図書館の本を読んでいた頃とは比べものにならないくらい多くの書籍が発刊されています。

さて、何故この事を書いたかと申しますと、時々「不思議な音の国」があの頃あったらもっと生徒も分かりやすかった、もっと多くのことを経験させられたのではと思うからです。

そんなことを最近思っておりましたら、日本より発達障がいでは研究が進んでいるアメリカのピアノ教師には自閉症の生徒さんを持つ先生方が多いことを知りました。

「不思議な音の国」を使っている先生方のグループなのですが、この教本を22歳の大人の青年に1年間使っている先生、10歳の少年に使おうか検討中の先生、この教本なしのレッスンは考えられないという自閉症の生徒さんを持つ先生。

自閉症の人は抽象的なことが苦手です。
それを少しでも具体的に伝えることがこの教本はできると思います。

今、私のところにはADHDではないかと診断された小学1年生の男の子がいます。
心配するほどではありません。思ったより集中していますし、勝手に立ち上がってウロウロすることもありません。
しかしレッスンをしていて、他のテキストではこんなに集中してレッスンを受けられなかったのではないかと思っています。
だから自閉症の生徒たちがいた頃使えていたらどうだっただろうと最近頭をよぎるのです。

発達障がいの事を知ると何もない人の方が少ないことがわかります。
きっと誰でも何かしら持っています。
それが強いか弱いかだけだと思っています。

2冊目に読んだ「ひとりぼっちのエリー」でそれを感じました。
発達障がいの方が書かれた本も心情がよくわかって良いです。

このブログは大きくは発達障がい、フォルマシオン·ミュジカル、ロシアンメソッド(重力奏法)の3つについて書いています。
それらが今、繋がったと感じています。
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