アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

合格取り消し

2019年02月16日 | ブラジル雑記
ペケママ 風邪でダウンです。
今年の風邪はひどいねー。 
なので、今日は簡単に。

朝、早々に娘からメッセージが入りました。
娘の通っているサンパウロ大学(USP)が、今年度の共通テストでの公立校枠の合格者について、娘の出身校であるColégio Militar出身の生徒の合格を取り消したということ。

ブラジルの公立(連邦立、州立)の大学の入試制度は何通りかあり、

・大学独自の入学試験
・高校の3年間 毎年その大学独自の試験を受けてその合計点で合否を判定する形式の入学試験
・そして共通テストの点数による入学選抜です。

それぞれの大学で、この中から選んで入学選抜を行います。

また、大学によって、入学試験を2回行う大学、年に一度しか行わない大学など、様々です。

共通テストENEM による選抜も、様々な枠があり、公立学校の卒業生枠、黒人枠等々。
ブラジルでは一般に 私立校の方が教育レベルが高いと思われているので、それを補正するために、共通テストが導入された時からこうした特別枠が適用されてきました。
Colégio Militarは、基本的には陸軍のミリタールの子弟のための学校であり、全国に12校あります。
陸軍本部が置かれている街に設置されており、転勤のあるミリタールが子弟の教育に困らないようにという趣旨で設けられています。
各校はその規模によって 毎年何人かの一般の学生の入学を許可していて、そのために毎年厳しい入学試験があります。
学費は基本的に保護者の収入によって差が設けられていますが、普通の私立校に比べると かなり安い金額になっています。

今回USPColégio Militarの生徒の公立校枠合格を取り消した理由に、「保護者が授業料を払っている限り、公立校とは認められない」ということを挙げています。

とはいうものの この決定をしたのが、合格発表もずいぶん前に終わり、入学手続きを月曜日に控えた今。
合格した生徒のほとんどが、他に合格していた大学の入学手続きも行っていません。
入学試験の要綱を出した時になにも記されずに、合格発表が済んでから 本人達に何の落ち度もないのにいきなり合格取り消しです。
現在20人ほどのColégio Militar出身の合格者が対象になっているそうです。
それぞれ、自分の出身校を通じて 大学側に正式に抗議を申し込むそうです。
背景には政治的な思惑が絡んでいるともいわれますが、なんにしろ 来週から大学の授業が始まると思っていた生徒たちにとっては、そんな背景よりも いったい私たちどーしたらいいのよ???でしょう。
親の立場からすると、すでに大学に行かせる準備を整えていた親御さんも多かった(いや ほとんどかしら?)でしょうから、アパートなどの準備をしてしまった方もいるでしょうしね。
Colégio Militarって サンパウロにはないから、合格した生徒さんはみんな州外から来る生徒さんなのよ。
一体、それらはどうなる?
合格者、いえ大学受験を馬鹿にすること甚だしい限り。

今後どうなるか、しばらく混乱は続くことと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする