ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

聞き取りやすい英語

2005-07-07 23:58:35 | 英語・一般
NPRの番組で使われる英語は,ワシントンに本拠地がある為,基本的にアメリカで1番聞き取りやすい(と私は思っていますが)北東部の標準語。ですが,世界各地のレポーターや現地の人達も喋るので,意外といろんな訛りが聞けます。

比較的よく耳にする,BBC,中国,ラテン系アメリカ人(カリフォルニア,テキサス等のニュースはこの頃大抵ラテン系です)の英語は,子音がはっきりしていて,聞き取り易いです。シアトルなどアメリカ北西部の英語は,カナダ英語に近く,これもよく聞こえます。

で,次に聞き取り易いのは,意外に思われるかもしれませんが,中東の(現地の)人達の話す英語です。実は,ヘタな日本人の英語に発音が似ていて,親しみを感じます。(笑) ただ,この辺りの人達の話す英語に,時々,アメリカ標準英語を話すアナウンサーの声が補足的に被さる事があります。「へ?日本人には聞こえるぞ」なんですがね。(汗) その他,ネイティブスピーカーでない人の英語は,原則として聞き取り易い傾向です。

しかし,NPRを聴いてて,1番イラつかされるのは,意外にも,アメリカ英語なんですよ。北東部,北西部と南西部は大変よいのですが,実はそれ以外の地域は‥‥(汗)。若い女の子に,子音という子音を全部抜いて長時間話された日には,天気が悪かった事もあって,思わず「この○ソガキァ~!」とつぶやいてしまいました。(大汗;) また南部のどこかの町での80年前の宗教教育に関する裁判の話,を放送された時,「全ての文章全ての単語が全部同じに聞こえる」おじいさんに出会ってしまい,思わず1トラック進めましたね~。

私の通う某英会話学校は,特に初心者クラスの生徒のワガママは比較的聞いてもらえるんですが,アメリカ人の先生を指名する生徒さんもごくまれにいましてね~。‥‥後ろで笑っているヤツがいたら要注意,ですぞ!(爆)



Chapter XIX : The Journey to Bree (3)

2005-07-07 23:41:05 | Tolkien・HoME
Genealogy of the Tooks


いよいよ「待望」のトゥック家家系図登場です。ホビットの冒険から読んでいた人達にとって,ビルボにトゥックの血が入っている事はさんざん言われていたし,フロドはその甥と言うし,メリーはその従兄弟と言うし,ピピン(このバージョンではフォルコですかね(汗))はメリーの(フロドとは違う方向の)従兄弟でかつ本家の御曹司と言うし,で,「一体トゥック家ってどういう家系なんだ?!」だったと思いますので,これが出てきたというのは,画期的な事だったでしょうね。(笑)

#ハリポタファンが,ブラック家の家系図って本当はどうなっているんだ?!,と言うのと同じで‥‥(爆)

‥でも,このトゥック家の家系図は今追補編で見られるものとちょっと違います。正式版との構造の違いというのも少しありますが,それ以上に全然違うのは,生年没年が全く書かれてなく,その代わりに,ビルボ・バギンス 111,メリアドク・ブランディバック 26,フォルコ(のちにペレグリン) トゥック 21,のような数字が書かれています。つまり,ビルボのお誕生日の日に,その人が生まれて何年経ったか,を示しているんですね。バンドブラス 353,なんていうのもあります。注目すべきは,

Gerontius(the Old Took) 220 (died at age of 125)


でしょうか。私,ここで初めて,トゥック翁がゲロンティウスという名前になったのを見ました。(最初はフロド1世でしたよ)ちなみに,フロド・バギンスはありません。亡くなっている人には「短剣」マーク(私はずっと十字架マークだと思ってました(汗))がついています。

ちなみに,どうなっているかをできるだけ簡単に説明すると,トゥック翁には四男三女(これが噂のthree remarkable daughters)がいて,フォルコ(のちのピピン)は三男Flambardの息子Faramondの長男の息子,メリーはFaramondの長女の息子,という設定になってます。で,ビルボはもちろんトゥック翁の長女ベラドンナの息子,フロドのお母さんのはずのPrimulaは,トゥック翁の三女ミラベラの娘,という事になってます。

この辺りで,いよいよ,フォルコ,メリー,フロドは,それぞれシャイアを代表する旧家,トゥック家,ブランディバック家,バギンス家の御曹司という構造になってきてますね!

Chapter 2 : Ancient History

<クリストファーさんコメント>
この版のこの章は,変更がたくさんあって,いろいろ難しいそうです。しかも原稿があちこちに散乱しているそうで。

(ようやく登場した)フロドは,ビルボが去った後,シャイアを歩き回る趣味はだんだん縮小していったようです。彼が付き合っていた主な友達は,メリー,(フロド・トゥックとオド・トゥックが合体した)フォルコとオド・ボルジャー(このオドはもはや以前のオドとは別人なので注意)でした。
</クリストファーさんコメント>

で,ガンダルフが指輪についてフロドに説明する所(いろいろ調べて指輪が「1つの指輪」かもしれないと疑い始めた事)の文章があります。これを読んだら,ふと,ガンダルフは,ビルボが持っていたのは「1つの指輪」だと心のどこかで確信していたのだけれど,自分でそれを認めるのがすごくイヤだったので,ホントにそうなのかどうか,サウロンがそれを作った意図まで含め,長い時間かけて,ぐずぐず調べていたんだなあ,と思いました。

<本文>
「3つの指輪が何の為に作られたのかはわからぬ。エルフの王がある所に隠していると言う者もあるが,わしは,それらはもう既に大海の向こうに運ばれたと思っておる。」
</本文>
‥なんちゃって,自分で持っているくせに~(笑)

<クリストファーさんコメント>
ギル=ガラドとLast Allianceについては,一緒に戦った王様の名前はヴァランディルからエレンディルに変更,また彼らは西方国から中つ国に移ってきたヌメノール人という記述も入りました。そしてイシルドアはイシルドゥアに,イシルドゥアを殺したのは,ゴブリンからオークに改められました。
</クリストファーさんコメント>

Alice's Adventure Under Ground 2章

2005-07-07 23:29:33 | 読書
2章は,アリスが洪水に見舞われた部屋で,不思議な鳥達に会った所から始まります。正式版には「コーカス・レース」があるのですが,この版では見当たりませんでしたね。ようやく大きな違いを発見。で,いきなり,ネズミがお話を始めます。彼は"a long tale"と言うのですが,アリスは"a long tail"だと思ってしまうんですね。尻尾を思い浮かべながら,アリスが5番目の曲がり角までかと‥と言うと,ネズミが不機嫌に"I had not!"と答えるんですが,彼女は"A knot!"と上げ足を取って,ますます気まりの悪い事に‥。この辺り,日本語の訳も絶妙だったと思いますが,英語の原文も,素直にダジャレがおかしいです。この版,ドードーの絵がはっきり描かれてないので,てっきりいないのかと思いましたが,ちゃんと,いました。実はドードーってこの話のお陰で世界的に有名になったのだそうですが,話だけあってもテニエルの挿絵がなかったらこれほど記憶に残らないかもですね。挿絵の影響って結構大きいのかも。

ちなみに,ドードーという鳥はモーリシャス島に住んでいた七面鳥より大きな(でかい!)飛べない鳥で(でも)ハトの仲間だそうですが,人が食べ物として乱獲して,17世紀には絶滅してしまったそうです。う~んこの話,ニュージーランドのモアの話にそっくり。。(汗) それにしても,ハトなら,確かにおいしいかも。。。;

うさぎがやってきて,公爵夫人に処刑されてしまう!と言う所,正式版はDuchess(公爵夫人)なんですが,この版はMarchioness(侯爵夫人)なんですね。いや,たまたま,Marchionessって何だろうと思って辞書を引いたので,わかったんですが(笑)

そしてアリスがうさぎにMary Annと間違えられて,彼の自宅に手袋を取りに行くお話です。彼の家には"W. RABBIT ESQ."の文字。"ESQ."って"esquire"の事? この言葉,LOTRで見た覚えが‥。映画でも,エオウィンがメリーにローハンの騎士の格好をさせて,"True Esquire of Rohan!"と言っていたのが聞こえました。だから,私は"esquire"には「騎士」の意味があるのかな?と思っていましたが‥,辞書には~様,~殿の意味と書いてありました。

ここでアリスは手袋を探している時にまた瓶を見つけて,今度は注意せずに飲んでしまうんですね。で,部屋一杯サイズに。。(汗) さぞかし気持ち悪い光景だったろうなあ~。(笑) ここで彼女はまたまたオヤジ臭いダジャレ連発。「もうこれ以上大きく(grow)なれないかしら,それなら年を取ら(grow)ないですみそうだわ。」とか,「(年を取らないとずっと勉強しなくてはならないけれど)もう空きスペース(room)がないんだから勉強する部屋(room)もないわ」‥,そーか,この辺の日本語訳はなんとなく覚えてますが,英語だとそう言うんですねえ。。

その後,外に集まってきたいろいろな「人」たち,彼女はとかげのビルを蹴飛ばしてしまいますが,実は集まっていたのは,みんな動物だったんですね。
テニエル版の挿絵にはないんですが,ルイス・キャロル直筆のかわいい挿絵があります。テンジクネズミが,げそ~っとしたビルを抱きかかえ,もう1匹のテンジクネズミが飲み物を差し出そうとしてます。うしろからうさぎも心配そうに飲み物を持ってきてます。反対側にはいろいろな動物が,きょとんとして上を見てます。

アリスが自然に小さくなって家を抜け出した所で,この章は終わりです。


Run!Run!Run!