
(ネタバレです)トールキンやC.S.ルイスの憧れだったという,ジョージ・マクドナルドの童話を読んでみました。ちなみに,トールキンさんが後表紙に端書を寄せてます。
このお話は,まず,おばさんからいつも虹の端には黄金の鍵があると聞いていた少年から始まります。誰かその鍵を取った事あるの?と聞くと,不思議な事に,彼のお父さんが取ったのだそう。でも,お父さんはおばさんに何の話もしなかったそうです。彼はある日,森の中に入って,虹の端を見つけ,ついに黄金の鍵を見つけました。
同じ頃,彼の近所に住んでいた女の子がいました。彼女はお母さんを亡くし,召使達はあまり彼女の面倒を見ませんでした。汚い人間を嫌いな妖精たちが女の子を森の中に誘います。女の子が魚を見つけてついていくと,そこには美しい女性がいました。女の子の名前はTangle。美しい女性は,自分をGrandmotherと名乗ります。
GrandmotherはTangleを気に入って,魚を料理してくれました。Tangleがびっくりしていると,ここに住んでいる魚にとっては人間に食べられる事が1番嬉しいのよ,と女性は言います。で,Tangleはいつの間にか森に入った時から3年間成長していました。
食事が終わると魚は小さな翼の生えた人間の姿になって飛んでいきました。彼女は魚をたくさん持っていました。次の魚を放すと,魚は黄金の鍵を拾った男の子を連れてきました。男の子は既に青年に成長していました。この青年の名前は,Mossyと言いました。
Grandmotherは,Mossyが黄金の鍵を持っている事に気が付くと,あなたはその鍵の穴を探しに行かなくてはならないと言います。そしてTangleに付いて行くように言います。TangleはGrandmotherから離れたくなかったけれど彼に付いて行きました。GrandmotherはTangleに,Old Man of the Seaに,魚を分けてくれるように頼んで欲しいと言伝てます。
‥‥いやあ,なんか不思議なお話ですね。
そして,MossyとTangleは,2人で旅を続け,ある時2人は湖を見つけるのですが,その湖は影で覆われていました。Tangleは「影を発する所」を捜そうとしますが,Mossyを見失ってしまいます。そして彼女は,Old Man of the Sea,Old Man of the Earth,Old Man of the Fireと訪ね歩き,「影を発する所」を捜します。一方湖で目覚めたMossyは,Old Man of the Seaを訪ねますが‥‥‥
最後までとても不思議なお話でした。
そうかこのお話に,トールキンやC.S.ルイスが憧れたのですね。なんとなく,指輪物語やナルニア物語にこのお話のエッセンスがちょっと見えるようでもありました。
1つ気になったのは,この本,4才~8才対象と書いてありますが,はてさて,使われている言葉も,書き方もさることながら,描かれているテーマ自体もふわふわとしていて‥,う~む,そのまま素直に受け入れていけばよいのでしょうか? どっちみち4才~8才にはちょっと難しいかもしれません。
どうでもよい事かもしれませんが,この本の色,パソコンによっては白に見えてしまうかもしれませんが,実は淡いグリーンです。白に見える場合は,ちょっと斜めから見るとわかります。