ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XIX : The Journey to Bree (4)

2005-07-08 22:20:30 | Tolkien・HoME
Chapter 2 : Ancient Hostory 続き

<クリストファーさんコメント>
この版では,ついに,ゴラムは自分からビルボに指輪をあげたのではない,と,明記されるようになりました。以前にも書きましたが,実は「ホビットの冒険」の初版では,「ゴラムがあげた」事になっていたのですが,この為に,改訂されたんですよね。
</クリストファーさんコメント>

<本文>
「でも,彼がビルボに指輪をあげたのではありません。」とフロド。「ビルボの方が先に床に落ちていたのを見つけたのです。」
「わかっておる。」とガンダルフ。「それがビルボの冒険の中でも1番不思議な所じゃ。何が起きたかゴラムの祖先の事を調べてもほとんどわからんと言ったのはその為じゃ‥」
</本文>

<クリストファーさんコメント>
ガンダルフは,ゴラムに会った時の話をします。
</クリストファーさんコメント>

<本文>
ゴラムは喜んで話してくれた。,‥ホントはそうではないが,こんな感じで。彼は嘘つきじゃ。彼の言葉はそのまま受け取ってはならぬ。例えばそれが誕生日のプレゼントだったとか‥,わしは笑ってやった。そしたら,彼はもう少し本当らしい話をしおった。彼は鼻をすすったり,唸ったりしながら,人々に誤解され,いじめられたという話を‥‥
</本文>

<クリストファーさんコメント>
そして,ビルボの名前はWilderlandに広まってしまいました。
この版で,フロドはこんな事を言います。
</クリストファーさんコメント>

<本文>
「とにかく,もしゴラムが殺されないんなら,ビルボは指輪を持ってなければよかったのに。何故彼は持ち続けたんだろう?」
「今まで聞いてきた説明でわからんか?」とガンダルフ。「わしは覚えておるが,あんたは最初にその指輪をもらった時,これはとても良い物だと言っていたじゃろう。そして何故ビルボがそれを持って行かなかったのか,不思議がっていたじゃろう。彼はわしらがそれが大事な物と気付くずっと前から持っておった。気付いた時には遅かった。それは賢い者の助言も曇らせてしまうほどの力があるのじゃ。ビルボはその影響から逃れる事はできなかった。彼はそれを記念品としてとっておこうという事にしたのじゃよ‥‥」‥‥‥


‥という事で,この辺りは,多分正式版とあまり違わないような事が書かれているので概略を。。。フロドは,この指輪が自分の所に来なければよかったのに!と言うと,ガンダルフは,ビルボはフロドを信じて譲ったのだと言い,自分は協力すると約束したので,たくさんの危険な旅に出た(いろいろ調べた)と言います。

ガンダルフが炎の手紙を見つけた(何なんでしょう,炎の手紙って)のは,ビルボがシャイアを出ると決心した後でしたが,彼はビルボに言ってしまうと,彼が指輪を他人に手放さなくなりと思い,あえて言いませんでした。ビルボは既に60年持っていたので,最終的に磨滅してしまう事を恐れたのです。しかし不運な事に,ゴラムの事(=ビルボの名が敵に知られている)を知ったのもその後でした。

するとフロドはガンダルフに,自分にはそんな力はない,と,指輪を託そうとします。が,ガンダルフは飛び上がって,誘惑するな!と断ります。

(お~これは,ついに超有名シーン登場ですね!‥‥前の版では,彼は簡単に指輪を持っちゃってましたから,大きな進歩ですっ)

外では,サムが庭仕事をしています。ガンダルフはカーテンを閉めて,さらに話しを続けました。
</本文>

今度はネタバレないぞ~(笑)

2005-07-08 22:15:47 | ナルニア・C.S.Lewis
子供の時,アリスは愛読していたのに,どうしてホビットやナルニアには出会わなかったんでしょう? と言うと年がバレる?(爆) それにしても,どちらも私が子供の時にちゃんと翻訳版が出版されていたはずです。でも,学校の図書室で見た覚えもないし,親が買い与えてくれた本の中にもなかったです。

考えられる理由としては,当時はインターネットなどなかったので,子供向けの良書が出ても,浸透するスピードが桁違いに遅かったはず。それに,当時小学生を持っていた親や先生の世代は,今のその年齢に差し掛かった世代(それって私の世代だ!)と違って,いい年して「童話」を読む事はなかったでしょう。だから,子供達に紹介するチャンスがなかったのでしょうね。

で,ホビットやナルニアが学校の図書室や,家の本棚に納まるのは,たまたまそれを見つけて読んだ,まだかろうじて童話の似合う年代の若い人達が,親や先生になる年に差し掛かるまで,お預けになったのでは? ‥と,推測。

前振りが長くなり過ぎましたが,ナルニア第2弾。あれれ?今度はタンスではなくて,駅からいきなり,なんですね。いい年してると,なんかシチュエーションにちょっとムリがないか?って思ってしまいますが(笑),子供には夢があっていいのかな。
その建物,やっぱり,あのお城,ですよね。2章に入ったらさすがにすぐそんな気がしてました。

映画の予告編で結構ネタバレしているLWWと違い,PCは全然事前の知識がないので,また全然別の楽しみを感じながら読んでいけそうですが,その代わり,注意深く読まなきゃついていけなくなりそうなので,スピードがちょっと遅いかも。(汗)

FOTRの映画を観て,LOTRの原作を読み始め,TTTに差し掛かった頃を思い出しました。まさに同じ感触で。


Run!Run!Run!