橋本屋吉次郎電子日誌

YAMAHA SR400・マツダ デミオ・ツーリング・城廻りについて・その他

粉瘤始末記(後編)

2013-02-07 | 健康

1・29(火) 
いつもどおり仕事へ行く。
しかし、気になるので、こっそりネットで「粉瘤」摘出手術なんて検索してみる。
費用が15,000円~20,000円なんてある。
まずい、財布の中には17,000円しかない。

夕方、いったん帰宅し財布の中身を補填する。

そして、予約時刻の15分前に到着。
待合室に外来客はなく、すぐに案内されてしまう。

いつものように看護師からベッドにうつぶせに寝るように言われる。
いつもと違うのは、眼鏡を外せと言われたのと、上半身裸になるように指示されたこと。

ただ、さすがにこの季節だから、肩に毛布を掛けてもらった。
ガーゼが取り除かれ、患部が消毒されたところで、先生登場

「まず、これを入れて大きさを測定します」と言って、針金みたいなものを見せられた。
げげぇ~こんなもん差し込まれるの~、とびびりまくる・・・
「ちょっと、チクッとしますよ~」
言葉どおり、ちょっとチクッとしただけですんだ。よかった~

「麻酔を打ちます」
普通に痛い、少しずつ5か所ぐらいに注射を打たれたもよう

「でははじめます」
麻酔注射されて1分もたたないのに、すでに効いている。
幸か不幸か(幸運なんだろう)背中だから、何をされているのかわからない。
感覚的にはセロテープを貼られ、それをはがさない程度に引っ張られているような感じ

ときどき、患部をガーゼで押さえつけられているのがわかる。
おそらく出血しているのだろうが、切開したところをかなり強く押さえられる。
麻酔してなければ、卒倒しているところだろうが、全く痛みはない。
「麻酔が効かない体質の人はたいへんなんだろうなあ」なんて考えてみる。結構余裕がある。

「ようし出た出た」と先生、続いて
「手術は終わりました。あとは縫うだけです。」と看護士さん

不思議なことに糸で引っ張られる感覚はよくわかる。
もちろん、痛みはないのだが

すべて終了し、シャツを着た。
「取り出した組織を見ますか?」と看護士さんに尋ねられ、YESと答える。
理学部生物学科卒の私はこの手のものに対して全く抵抗がない。

摘出された粉瘤は、真っ白な青虫のよう、それも半分ひからびた、いたく貧弱なものであった。
人によっては金柑ぐらいの大きさになることもあるそうだが、私の場合こんなものまで貧乏くさいのか、まったく。
ふと、これは大きくなったり、小さくなったりするのではないだろうかという疑問がわき、「摘出しないで、ほっといたらどうなりますか?」と先生に質問してみた。
「どうにもならない。ただ、腫れたり治ったりを繰り返すだろう。気づいていない人もたくさんいるよ。」とのことであった。

無事手術が終わり、会計を済ませる。
4,270円、20分の事であった
野戦病院は安い、そして速い。

さらに、薬局をへ行き、処方された薬をもらう。
抗生物質と痛み止めと胃薬であった。
朝昼晩、3日間で良いそうだ。

先日の美人薬剤師さんが「今日はどうされたのですか。」と、訊いてきたので、
「手術を受けてきたのです。」と意味もなく自慢げに答えてみた。

帰宅して、夕食を取り、麻酔が効いているうちに寝ることにした。

早く寝たので、当然夜中に目が覚める。
この日は基本横向きに寝たのだが、そのときに痛みはない。
でも疲れて、仰向けになると手術跡がじんわり痛む。
たいしたことはない。眠気の方が勝るくらいであるが、傷口にとって良くない気がしてまた横向きに寝る・・・なんてことを繰り返し、睡眠時間が長いわりにはぐっすり感はなかった。


1・30(水)
わずかに手術跡が傷む。
転んで膝小僧をすりむいた感じに似ている。
その程度なのでいつもどおり仕事へ行く。

水曜日は午前中だけの診療なので、職場を中抜けさせてもらって見せに行った。

経過は順調なようで、入浴の許しを得た。
ここのところ、体をお湯で拭いて済ませていたので、とてもうれしい。

来週の火曜日、抜糸の予定。

この日は仰向けの姿勢でぐっすり寝られた。


2・3(日)
日を追うごとに痛みや患部のつっぱり感が少なくなっていく。
いや、日常生活のほとんどの場面において、手術跡を気にすることはない。
ただ、ときどき、わずかな痛みが生じ、そのときだけ意識してしまうのだが、その頻度もだんだん少なくなっているようだ。
この土日は、ツーリングに行きたくてうずうずしていた。
おそらく、外出しても何の問題もないのだろうが、大事をとって自宅でごろごろしていた。

買い物以外は、ビデオを見たり、ネットを見たりしていたのだが、なぜか不思議と肩がこる。

そう言えば、いつもつけていたピップ マグネループを、手術前に外して、そのままにしていたのに気づいた。
こうして考えると、マグネループは効果があるようである。


2・4(月)
いよいよ抜糸の日
しかし、こんな日に限って、仕事が山積みで、帰られない。

しょうがないので「ちょっくら、抜糸してもらってきます」と言って、しばし職場を中座。

幸い待合室には誰もおらず、すぐに処置室に案内される。

パチンと糸を切る音
つづいて、スッと糸を抜く感触
これが三回繰り返された。

どうやら三針縫われていたらしい。
なにしろ、この日まで怖くて手術跡を見ていないからどうなっていたのかも知らない。

先生曰く「はじけるおそれがあるので、一週間ぐらい乱暴な事はしないでください。」
「特に、あなたははじけそうな体つきだから・・・」
(また、余分な事を・・・)

とはいえ、これで無事終わったようだ。
背中を見ると、まだ赤みはあるが、これはだんだん薄れていくだろう。
よーく注意してみると縫い目跡が見える。
これからどうなるかわからないが、傷跡は、まあ消えなくてもかまわないと思っている。
とにかく、すっきりしてよかった。

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粉瘤始末記(中編)

2013-02-07 | 健康

1・25(金)
仕事を早めに終えて、ガーゼを交換してもらう。
先生によれば、病名は粉瘤(ふんりゅう)というそうだ。
皮膚には皮脂腺といって、脂を分泌する部分があり、このおかげで保湿する事ができる。
ところが、この出口が何らかの原因でふさがり、内部に脂がたまってしまうとふくらんできてしまう。
このこと自体良くある事で、放置してもかまわないのだが、脂は雑菌にとっては栄養なので、感染して腫れる事がよくあるらしい。
したがって、根本的解決としては、つまって袋状になった腺を切除する必要がある。

膿が出なくなったところで、段取りを相談しましょうという事になった。
これだけ、処置・診察してもらって350円なり、安い!

ところで、何もしなければ大丈夫なのだが、患部を押さえるとわずかに痛む。
日常生活でとくに支障はないのだが、車を運転すると痛みを感じる。
背もたれが患部にあたるのだ。
避けようとするが、なかなかうまくいかない。
体重を背中全体にうまく分散させているのだろう。
プリウスのシートなんかダメダメと思っていたが、けっこう考えて設計されている事に気づいた。


1・26(土)
この外科は土曜日の午前中も診察している。
ただし、いつもの軍医殿ではなく青年の先生が担当である。
この日もガーゼを交換してもらう。
切られたところに消毒用の小さなガーゼがあてがわれ、さらにその上から大きなガーゼがテープで固定されている。

小さいガーゼを取り替えるときに、わずかながら痛みを生じる。
いつもの軍医殿にくらべ、今日の先生は痛かった。
やはり、軍医殿は名医であったか。

翌日曜日は休診であるため、自宅で外側のガーゼだけ交換してほしいと言われる。
「ガーゼ・テープ・消毒薬はありますか。」と看護師さん
「消毒薬はない。ガーゼとテープはあった・・・・・かなぁ?」
「んじゃ、消毒薬を出しておきます。恐れ入りますがこちらは実費となります。」
はたして、会計では消毒薬100円分上乗せされ、450円であった。

不必要な薬品などを押しつけないこの姿勢、気に入った。


1・28(月)
本日も診察へ行く。
膿はもう出なくなったので、いよいよ粉瘤摘出手術を受ける事にする。
「手術いつがよいですか」と看護士
「べつにいつでもいい」といったん言いかけたものの、改めて
「早い方がいいです」と答える。
この季節、いつ風邪やインフルエンザを拾うかわからない。健康な今のうちに済ませてしまおう。

「では、明日の19時20分に来てください。この同意書に記名・捺印してもってきてください。」
「え!今日の明日・・・」
しかし、この判断は正しかった。
なぜならば、翌日、手術を受けるまで気持ちが重かったからである。
この、憂鬱な思いが短期間であった事は、今振り返ると幸いであった。

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