昨年末のとても寒い日の話です。
クラッチワイヤーのグリスアップをおこないました。
11年間ビグスクとスーパーカブを乗り継いでいたので、久しぶりの作業です。
改めて、ネットでメンテナンス法で調べたら、
「CRC等の浸透潤滑油は揮発し易く、潤滑性能が長続きしない。また、樹脂を侵す可能性がある。」
そうです。
以前はしっかりCRCを吹き込んでいました(汗
というわけで、ワイヤーグリスを買ってきました。
こんな便利なものがあるのですねぇ、知りませんでした。
SRのクラッチレバーの根元は、このようなカバーに覆われています。
XT500というオフロードバイクから派生した名残という人がいますがホントでしょうか?
まずは、この2ピース構造のカバーをはずします。
ロックナットを緩めます。
このロックナットの溝とクラッチレバーの溝を合わせるとケーブルをはずすことができます。
ワイヤーインジェクターを装着して、
グリスを穴からスプレーします。
けっこう脇から漏れるので、ウエスで包みこんでおこないました。
エンジン側のケーブル末端からグリスが出てきたら作業終了です。
ところが、なかなか末端からグリスが出てきません。
ワイヤーインジェクターを何度か付け替えたのですがダメです。
ワイヤーをスコスコ動かしたり、横漏れを気にせずにどんどん吹き込んでみたのですがダメです。
なんででしょうか?
そうこうしているうちに、汚れないようにタンクやハンドルまわりに強いた新聞紙が寒風でめくれ、そこにはみ出たグリスが付着して、バターを塗ったようにべとべとになってしまいました。
まてよ・・・バター?
わかりました。
気温が低かったので、グリスが固まってしまうのです。
このため、ケーブル内を流れなかったようです。
結果的に、クラッチが軽くなったように感じられるのでこれでよしとし、暖かくなった頃にまたグリスアップしてみます。
2019年8月10日追記
最高気温35℃を超える猛暑日にチャレンジしてみました。
シュ、シュと2吹きしただけで、クラッチケーブルの末端から霧状のワイヤーグリスが出てきました。
寒い日のあの苦労はなんだったんだ!