デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



本当は半月でした

私は普段、DJ(ディスクジョッキー)とかVJ(ビデオジョッキー)とか登場するイベントには足を運んでないが、DJ、VJ、ライブペインティング、雅楽、茶道、落語、仕舞/謡(能を略式にしたもの)などが、四条にある佛光寺の敷地で、それも予約すれば500円で楽しめるというお知らせを聞いた。
そんなカオスなイベントに、行かずしてどうするや、という気分になり、一昨日、SOUND TEMPLE vol.2という名のイベントに行ってきた。サウンド・テンプルとはいえ、お経とはかけ離れた音がズンズン響いていた。


寺の境内がライトで彩られ、DJ・VJが音楽と映像を演出するのです。



大学生やテクノ音楽のファンの若い人が多く訪れていた。

このイベントには、弊ブログでなんどか触れている楽器部のメンバーでもある方が、akira+satocoというユニット名でライブペインティングで出演された。
ライブペインティングについては、あとで触れるとして、入場後しばらくして私は岡崎別院 雅楽会による雅楽を聴きに行った。


聴いているだけでありがたい気持ちになる。
雅楽にも喜びの舞を演出する曲や、お客さんが
退席・退場するときに演奏される曲など
バリエーションが豊富なのです。

雅楽の曲を3曲も生演奏で、それも最初から最後まで聴いたのは生まれて初めてだった。1曲目だけは正座して目をつぶってジッと聴き入った。こんなにゆったりと贅沢な気分になれる、すばらしいサウンドが日本にはあるのだと思うと、なんだか日本人でいることが誇らしい気持ちになる(笑)。

DJ・VJが繰り出すサウンドや映像のもとで、大きいカンバスにお客さんが見ている前で絵を描いていくパフォーマンスがライブペインティング。全体的には下のような感じだ。





休みを時々とるとはいえ、長時間描き続け、筆を洗ったり
水を汲み替えたりと、けっこう動き回るのが分かります。



何度か体をストレッチする場面も印象的でした。




画像では分かりづらいが、ライブペインティングはイベント終了までに完成、逆に言えば終了までに仕上がるところが特徴だ。作品を描くにあたって、その場の雰囲気や音楽のリズムに体と意識を乗せて臨むことも、パフォーマンスに欠かせないとか。お客さんもそういった姿を見て、楽しんでいた。私は、描いている姿が絵になるのだと思う。


セピアで撮ってみました。



モノでも撮ってみました。







で、場面は変わって落語に。なんというカオス(笑)。落語が始まる時間になると、DJの音楽はピタリと止められた。


桂しん吉「風邪うどん」

登場したのは何と米朝一門の故・桂吉兆の弟子、桂しん吉さんだった! 本当?と思ってしまったが、この人、ほんま本格派! 兄弟子の桂よね吉さんの高座を何度か聴いていることもあって、よく似た雰囲気だと思った。しん吉さんの高座も枕(本編に入るまでの小話など)からネタまできっちりと、古典落語ならではの味を発揮されるのに加えて、落語を初めて聴くという大学生をも巧みな話術と芸で引き込んでいた。この高座やったら、もっとお金出す人いるやろ?(笑)。


続いては仕舞/謡、この時間になると冷え込んできて、鑑賞は厳しかったが、はじめて生で見る仕舞は、厳かで鋭敏なきれいな動きだった。

イベントが終わり、お客さんも帰り始めたころ、ペインティングの作品を見た。描き手としては、いろいろと反省点があるとおっしゃっていたが、私は描いている姿はかっこいいと思ったし、長くて6時間ぐらい?で絵を描く試みは、おもしろいと思った。






(二組によるパフォーマンスでした。絵のタイトル聞き忘れました…)

それにしても、3時間弱で、なんと密度の濃いものを味わったことか! 本当に、あっという間だった。

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