デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



山田晃三著『北京彷徨1989-2015』(みずのわ出版)読了。

北京に住んでいた日本人の手で書かれた天安門事件以降の中国の内情を穿つ詳細なレポートを読んだのは初めてだったが、正直これほどまで濃密な内容なものはそうないのでは、というのが読了直後の感想だった。
現地で暮らすだけでなく、旅行もし、日本語教師もやり中国映画にも出演し、昆劇の修行にも精を出し舞台に立つ山田氏の言葉は苦労されただけあってきわめてリアルであった。
数日間の旅行では、現地で山田氏のような経験を得ることは不可能だろうが、ピーター・ヘスラー氏の著書同様、出発前に知っておいて損はない、むしろ有名観光地に立つときにえる印象について、旅行ガイド書からは伝わってこないものを事前に知っておきたい人にはぜひともお勧めしたい本である。

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