工事のため光化門(クァンファムン)からは入場できなかったゆえ、来た道を西へ引き返した。景福宮を建てるにあたり、風水地理で重要視された山の一つ仁王山が写っている。
(たぶん)維和門が写る
西側の入口から入ったが入場券売り場が見当たらないので光化門の内側の方へ。そこでもチケットブースが見当たらなかった。でも、誰もチケットを手にしていなかったので私もそのまま入っちゃえと思って入った。
光化門の内側で守門将交代式が行なわれていた。
号令の太鼓の音が「ドン」と響いていた。見学客が多かったのでこういう感じだったが、見れてラッキーだった。
ところ光化門は日韓併合を経て朝鮮総督府庁舎が建てられてから総督府により景福宮の東門である建春門(コンチュンムン)の北側に移転された歴史を持つ(1927年)。
再び元の位置に戻されたのは(たぶん)1968年で、その際コンクリートの土台で復元された。(「たぶん」などと書くのは書籍によって記述が異なるというのもあるし、私なりに光化門の昔の写真と自分が撮った画像を見比べて考えた結果である。)
1968年に復元された門に、(私が目にした門の土台の新しさからして)更なる復元や修復や補強を重ねた工事を2023年9月の時点(もしくはそれまでに)でやっていたようだ。
興禮門(興礼門、フンネムン)
韓服を着た人たちでいっぱいだったので忘れそうになったが、1995年までここには旧朝鮮総督府庁舎(1916年着工、1926年竣工)が建っていたのだ。
知られているとおり、旧朝鮮総督府庁舎の解体は「景福宮の復元」の始まりを意味していた。ただ、旧朝鮮総督府庁舎の解体については韓国国内でも負の遺産としての保存論があり解体に反対の声もあった。しかし、景福宮復元事業を推進する論や声には多勢に無勢だった。
よって興礼門も新しく復元されたものである。
つづく