ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

かいこの家

2012年05月09日 | インポート

Kaikonouti 5月6日(日)、連休で、長野県に3日ほど帰省しました。甥の結婚式があったためです。軽井沢で素敵な結婚式に参列させて頂きました。

帰る前に少し時間があったので、小学校の恩師の家に遊びに行きました。恩師は青木廣安先生で、地理学や歴史研究では、郷里の須坂市では有名な方です。小学校6年生の担任として1年間ご指導を受け、大人になってから仲良くさせて頂いています。

御退職後は、ご自宅を改装されて、古民家風のミニギャラリーとしても解放されています。奥様は料理の名人で、最近は喫茶やお弁当仕出しなども一部され、お嬢様もそのお手伝いをされているということです。「養蚕農家」と書いて「かいこのうち」と読む看板がついていました。須坂市墨坂という場所にあります。

小学生の時に何度か訪問した記憶がありますが、その頃からこのお宅の庭は素晴らしいと思っていました。写真のように、今も庭には池があり、その周りに老松や楓など、良い風情で育ち、季節ごとに美しさを見せています。

Matsukura1 このお宅には、いくつかの古い書画の額や軸が掛けられています。写真は、地元の昭和時代の書画家である松倉松亭の描いた老松の南画の屏風です。

小学校時代の先輩のおじいさんで、私の実家からも近いところに住んでおられました。先生は、この先輩の学年も教えられたそうです。

大人になって改めて鑑賞するとすばらしいですね。

画の右端には「不老長春之図 於清泉居 六十有歳 松亭写」と落款が書かれていました。

自分が育ったまわりにも豊かな文化があったのだということに気が付きましたし、今後もこのような文化財を大切にして頂きたいと思っています。