1月5日(日)の午前中、徳島市のアスティ徳島の大ホールで、徳島市消防局の出初式が行なわれ、そこで梯子の演技の際に、三味線の演奏とともに学生の書道パフォーマンスが披露されました。会場には大勢の観客の皆さんが集まっています。
登場したのは、ゼミ学生の4年生、藤井宏くんです。
書道パフォーマンスは早く終わり、主役の梯子演技が続いています。梯子の上で、団員の方のかっこいい演技が続いています。
その前では、作品の上に吸い取り紙を置いて、作品を立てる準備をしています。2人の消防士さんが手伝ってくださっています。
作品が出来上がって披露されました。真ん中に「消防」と隷書で入れて、左右に「愛」・「力」という書が行書で入っています。
多少緊張したようで、練習の時よりも「消」の字が少し大きくなってしまいましたが、観客の皆様からたくさんの拍手を頂いていました。
今回は単独演技でしたので、本人もなかなかプレッシャーが大きかったようですが、これも彼にとっては、卒業研究の一環です。1月25日には論文は提出予定で、今回の仕事はその集大成ともいえるものですし、もうすぐ社会の荒波の中に出て戦っていかねばなりませんから、今回は敢えてほとんど口を出しませんでした。
消防署から、色も少し使ってほしいという要望や、この演技後に消防署で展示するので、大きさや文字内容も指定がありました。消防署の担当者との交渉なども、ほとんど彼が一人で行いました。これも大切な勉強です。
非常に珍しい場面での書道の利用法を体験させてもらって、学生も幸せだと思います。また、このように書道をイベントに利用していただき、ありがたいと思います。