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■西の水田②■10/21
今回幡多地方で水田雑草と言われる植物を観るのを計画したのは私ではありません。一般的に「綺麗な」といわれる花が大体好きなものですからカヤツリグサ科とかシソ科の中でも小さい花の咲く属には興味がない。なので本来なら博学の方々と同行することはなかったのです。ただ単に物珍しいものがあるという事を聞いていたので、好奇心旺盛なもので参加したというだけです。(恥ずかしながら)お蔭で勉強になりました。
車を停めて少しだけ歩いて稲刈りした田に入ると・・見た事ないカヤツリグサ科の植物がありました。それもたくさん。名前もきいたことのないものです。
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これこそびっしりある状態。
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黒緑灰色で妙に気にかかる色です。「クロタマガヤツリ」暖地性のカヤツリグサでかなり稀少なようです。確かに今までこのような色は見た事がありません。カヤツリグサ科に興味はないといっても野に出て珍しければしらべたことが有る筈です。見た事ないですね
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クロタマガヤツリ(カヤツリグサ科・クロタマガヤツリ属)
この植物は玄人好みだと思います。花が地味。分類の決め手となる 特徴が細かいので,種の識別にはルーペや実体顕微鏡の類が 必要です。牧野でカヤツリグサ科の講座を受けましたがちんぷんかんぷんでした。それでなお敬遠しています。でも、一旦これに魅了されのめり込むと抜けられなくなるみたいです。同行した方たちはかなりマニアックなので大層喜んでおられました。
カヤツリグサ科の中でもとりわけマニアックな属のひとつが クロタマガヤツリ属。
黒っぽい小穂が球状に集まった花序を つけることから,「黒珠蚊帳吊」世界に150種ほどが分布するが, 大部分は熱帯アメリカ産。アジアでは少数派。( 日本では,他にはヒロハクロタマガヤツリがあります。)
十分堪能してから移動しミズネコノオの場所へ行きました
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ミズネコノオは群生していましたが終盤で美しい個体は殆どありません。自宅からすぐのは今年生えていませんので見たかったのですが・・・
綺麗な画像はこちらにあります
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タウコギ(キク科 センダングサ属)
前は沢山あったようですが今は農薬などの所為で少なくなり殆どみられなくなりました。久しぶりにみました。樹木のウコギに葉が似ているので田ウコギと名がついています。